バイクのオークション会場バイト

 私は大学生の頃、とても楽なバイトを体験しました。当時はバイクブームの最中で、私も毎日バイクに乗って大学に通学していました。とにかく暇さえあればバイクに触れる毎日でした。そんなある日、一緒に雑誌を見ていた彼女が「このバイトあなたに合ってない?」とある求人情報を見せてくれました。
 それは中古バイクのオークション会場でのアルバイトでした。その会場では、2週間に一度中古バイクのオークションが行われていて、全国のバイク屋さんが来場し、その場で入札が行われていたのです。その会場でのアルバイトを募集していたのです。
私の胸は高まりました。ちょうどアルバイトを探していましたし、しかも自分の大好きなバイクに関する仕事と知って「絶対にやりたい!」と思いました。その日のうちに早速応募先に電話。後日行われた面接も無事に通過して、その中古バイクオークション会場でのアルバイトを始めることになりました。
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 仕事の内容ですが、まず朝イチで会場入り、広大な駐輪場に停めてある1,000台近くあるバイクの磨き作業から始まります。
新車同様のバイクから中にはビンテージに近いものまで、とにかく何でもある状態。
それを数人で手分けしながら磨いていくわけです。憧れのバイクや興味のあるバイクを直接手で触れることができ、間近にじっくり目にする事が出来るのは本当に幸せでした。
バイクの磨き作業が終わった頃、業者さん達がぞろぞろ会場に到着して、バイクの品定めが始まります。午前中は品定めが行われ、それが終わるとお昼のお弁当(結構豪華でした)が支給されて昼休みです。そして午後からオークションが始まります。
 オークションでは業者さんが入札をする部屋とガラスで仕切られたスペースにステージが設置されており、私達アルバイトたちが一台一台そのステージにバイクを運んでいく作業を行いました。動くバイクはそのまま運転してステージに乗り込み、入札が終わるまでじっと待ちます。入札が終わるとバイクに乗ってステージを降り、次のバイクを運ぶ作業にとりかかります。それを延々と繰り返すのです。
中には動かないバイクもあるので、そんなときは数人で勢いをつけてステージにバイクを運び込みます。私達アルバイトたちはみんなバイクには乗れましたが、中には運転に慣れていなくてたまに転倒して怒られたり・・・。しかし、バイト達は皆バイクが大好き。みんな仲が良く、和気あいあいと仕事をできたので楽しかったです。
バイクの入札金額はステージからも見えるのですが、「こんな金額で落札されるんだ」とか「全然人気が無いなぁ」など、実際の取引を目にする事が出来たのも良かったです。
 午後のオークションが終わると、落札されたバイクを業者さんたちの元へ運ぶ作業も私たちが行いました。トラックに落札済のバイクを積み込み、残ったバイクはまた次回のオークションに出品するため綺麗に駐輪場に並べて、夕方の終業を迎えます。
 報酬は日払いで日給10,000円でした。お昼の弁当付もついていましたし、当時としてはかなり高額で大満足でした。というより、仮に給料がでなくても、大好きなバイクに囲まれて幸せを感じていたのでやってもいいくらいでした。ただ、バイクを運んだり乗ったりするので、体力は使いました。帰りは途中でご褒美に大学生としては贅沢な外食をして帰宅していていたのも、今となっては良い思い出です。
 暇な仕事かと言われると決して暇ではありませんでしたが、バイクに接すること自体が好きな私にとって、時間が経つのがあっという間で、かなり楽な仕事でした。好きなものに囲まれて一日を過ごし、大好きなバイクに乗れて、しかもお金まで貰えるなんて、こんなに幸せなことはないと思いました。学生時代はこのアルバイト以外にも幾つかのバイトをしましたが、これほど趣味と実益を兼ね備えたおいしいバイトは他にはありませんでした。
     (楽なアルバイトの体験談 50代男性)

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