マンガ喫茶(ネットカフェ)バイト体験

私は10年ほど前、大学に通いながら、大学近くにあるマンガ喫茶でアルバイトをしていました。高校時代は校則が厳しく、アルバイトは禁止だったこともあり、そのマンガ喫茶でのアルバイトが私にとって人生初めてのアルバイトでした。
私はアルバイト経験がなかった上にあまり体力があまりなく、最初からガッツリ働くアルバイトをする自信がありませんでした。ですから、時給は安くてもいいので、とにかく仕事が楽なアルバイトをしたいと思いました。そういった動機をもとに求人誌を見たことをきっかけに始めることになったのが、マンガ喫茶でのアルバイトだったのです。マンガ喫茶のなかでも、見るからにあまりお客さんが入っていなさそうなマンガ喫茶に応募しました。
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無事に採用されて、人生初めてのアルバイトをマンガ喫茶ですることになった私。
その仕事内容はとても簡単なものでした。
まずは受付カウンターでお客さんのチェックイン・チェックアウトを伺います。
お客さんが入室している間は、時々入るフードメニューを作って運びます。
お客さんが退室したらそのお客さんが使っていたブースの掃除をします。主な仕事は以上でした。
私がアルバイトをしていたマンガ喫茶は24時間営業でしたが、防犯面から女性は22時以降はシフトに入れない方針でした。ですから、勤務時間が長い日でも昼頃から22時まで働いたら深夜勤務のアルバイトスタッフと交代していました。
マンガ喫茶では防犯面もいろいろと工夫が凝らされていて、暇な時間帯でも二人以上で店を回すようになっていました。私がシフトに入っている時間帯はお客さんが少ない状況でしたが、一人がカウンターに立ち、一人が掃除や調理を行いました。ひとりでも余裕でできる仕事量を2人で分担していたのですから、その仕事が楽ちんだったということは言うまでもありません。
私が勤務していた時間帯は、お客さんは1時間に数人程度しか来なくて、どっと押し寄せることなど1度もありませんでした。1日のピークも特になく、カウンターにいても何もやる仕事がなくてとても退屈でした。そこで、暗黙の了解として、私たちアルバイトスタッフはお店の中にある漫画をこっそり持ってきて、陰で読みながら待機してました。
お客さんが来たら自動ドアが開くのですぐに分かります。そんなときはマンガをさっと隠して、ずっとお客さんが来るのを待っていたように装ってチェックイン処理。お客さんにブース番号がかかれた伝票を渡したら、また漫画を読むといったことをしていました。店長と同じシフトの時は、さすがに漫画を手に取ることはありませんでしたが、アルバイト二人で回す日はレジ台の下に何冊か漫画を置いて「漫画時々作業」という感じで過ごしていました。
まだ本がきれいな最新のマンガはさすがに気が引け手にとることはありませんでしたが、「おいしんぼ」や「釣りバカ日誌」、「こち亀」などなど、古くなった長寿作品でお客さんもあまり手に取らなそうな作品を選んで読んでいました。
私は元々漫画を読むのが大好きなので、そのマンガ喫茶の空間はまさに天国でした。このマンガ喫茶でアルバイトをしていたおかげで漫画には詳しくなり、社会人となった今でも役立つ場面があったりもします。例えば、会社の上司とコミュニケーションを取る際に、古い漫画の知識が雑談の潤滑油になっています。
カウンター以外の「調理」を任された日は、お客さんには見えない事務所で注文が入るのを待っているか、退室されたブースを掃除しに行くか、トイレや床の掃除を行うかしていました。
これらの作業もどれも楽な作業ではありました。ただあ、個人的にはゴミが好き勝手に散乱してあることもあるブースの掃除は、掃除が苦手な私にとって抵抗がありました。ですから、男性スタッフと同じシフトになった日は、私がカウンターに立ち、清掃と調理は男性スタッフにお願いしていたものです。
私がアルバイトをしていたマンガ喫茶は時給は安かったですが、もともと漫画が好きだったので大変楽で楽しい仕事でした。大学在学中、より時給が高いアルバイトが見つかりそのマンガ喫茶は辞めましたが、今になってみれば掛け持ちにしておけばよかったかな、と後悔したこともあります。
   (楽なアルバイトの体験談 30代女性)

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