住宅展示場モデルハウスでの受付バイト

私は大学時代、フリーター時代にいくつかのアルバイトを経験してきました。中にはきつくてすぐに辞めてしまったアルバイトもありました。が、一方で「こんなに暇で自由な楽なアルバイトがあっていいの?」と思うほど楽なアルバイトもありました。
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その「楽なアルバイト」は何だったかと言うと、フリーター時代に経験した住宅展示場モデルハウスでの受付バイトです。
住宅展示場モデルハウスでの受付バイトのその仕事内容は、お客様が住宅展示場モデルルームを見学される際に簡単に中をご案内し、任意で記帳をしていただくというものです。
住宅展示場モデルハウスは、新築住宅をご検討されている方々に、新築住宅の空間をご見学いただくことでイメージを膨らませて頂こうという場です。その見学を通して、新築住宅のご購入を決断される方もおられるだけに、住宅会社もかなり気合を入れてモデルハウスを建てます。
家具、壁紙、カーテン、システムキッチン、バスルームや洗面台・・どれも最新技術を導入したデザインせうの優れたものばかりのオシャレな空間。まるでお金持ちの別荘のようです。見るからに居心地の良い空間であり、住宅を購入しようと考えている方はその場で夢を膨らまされます。
住宅展示場モデルハウスでの仕事は、住宅購入という一生に一度の買い物のきっかけとなりうる重要な仕事だといってもいいとも思います。もし受付スタッフの印象が悪かったら、お客様は他の住宅会社に乗り換えてしまうかもしれません。
そういったこともあり、事前に行われた研修は結構ハードなものでした。アルバイトでありながら住宅に関する知識を広範囲に覚え、お客様からの質問に的確に答えられるよう叩き込まれました。また、服装や身だしなみ、マナーについても厳しかったです。その分野のプロ講師が外部から招かれ、私たち受付スタッフバイトたちのの指導にあたりました。
ですから、研修を受けている間は「大変な仕事を選んでしまったものだ・・」と正直なところ後悔していました。いざ仕事の本番が始まったら一体どれだけ過酷な仕事なんだろう・・と思うと、不安で不安で夜が眠れないほどでした。
しかし、何とか研修を乗り切り、実際に仕事が始まってみると、それは完全な取りこし苦労だと分かりました。というのは、この住宅展示場モデルハウスの受付バイトは、拍子抜けするほど楽な仕事だったのです!
私は住宅展示場モデルハウスには次々とお客様がいらっしゃるものだと思っていました。ところが、いざ蓋を開けてみると、いらっしゃるお客様の人数は想像していたよりもはるかに少ないものでした。しかもその多くの方は 何だろう?と思って興味本位で入ってくる方。そういった方々は元々新築住宅に興味を持って入館されていないので、短い時間で退館されます。また、住宅についてあれこれ聞いてこられる方もほとんどおられませんでした。
私は研修で習った知識を復習しながら、何か質問されたときに即答できるよう準備をしていました。しかし、それらを生かす場面がほとんど訪れませんでした。また、住所やお名前など、来館者に玄関口でノートに記帳していただくわけですけれどもそれは任意でした。「○○以上記帳をしてもらうように」のようなノルマも無かったので気楽に取り組むこともできました。
仕事に慣れてきたら一人体制での勤務になりました。住宅展示場の一帯でイベントがある日は社員さんが手伝いに来てくれました。
イベントがあるときはお客様が多くなりますから、外に出て通行人に声をかける作業もやりました。こちらも「○○人以上入館者を」みたいなノルマもありませんでしたし、通行人がいない時間帯は椅子に座って待機できたのでラクでした。


住宅展示場モデルハウスのアルバイトは、とにかく暇でやることが少なかったです。お客様がいらっしゃらない時間が圧倒的に長かったからです。仕事中に誰かに監視されるわけでもありませんし、暇つぶしに携帯をいじったり読書したりと自由に過ごしていました。
仕事をしているというよりは、お金持ちの別荘で留守番をしているような感覚に限りなく近かったです。
そんな風に自由に暇つぶしをしている時間にも時給が発生しているので 「こんなに楽なアルバイト、他にないな」と思っていたものです。
モデルハウスであるだけに、温度調節や湿度調節はバッチリ。快適な空間で優雅さを感じながらアルバイトをしていました。
以上のように、住宅展示場モデルハウスでのアルバイトは暇で自由な楽なアルバイトでした。しかし、私は1年ほどでこのアルバイトを辞めてしまいました。
今から考えると少々もったいなかったかなと思うのですが、当時の私にとって、その暇で自由すぎる状況は一抹の「不安」につながっていったからです。
当時の私はまだ若かったこともあり、いろいろ挑戦しながらスキルアップをすることも望んでいました。ところが、この住宅展示場モデルハウスでのアルバイトは、仕事があまりに単調で刺激がなかったため、自分が成長しているという実感がわきにくかったのです。
大学の同級生たちは、忙しく大変な仕事をしているなかで社会人としてどんどん成長して人生を切り開いていました。そんな友人たちと比べて、私はのんびり暇な時間を過ごしていていいのかなあ・・?という漠然とした不安に駆られるようになったのです。また、1人勤務のときはおしゃべりをする相手がいなかったこともストレスになっていました。
今考えてみるともったいない悩みだったと思います。そういった点を考えると、自分ひとりの時間を楽しめてのんびり仕事をしたい人が、一番適性があるような気がします。
 (フリーター時代の楽なアルバイト体験談 30代女性)

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