倉庫で電話かFAXを待つだけのバイト

私は今から20年ほど前、知人の紹介で倉庫内での商品管理をするアルバイトをしたことがあります。勤務期間は1ヶ月の短期でした。一応、紹介ではありましたが形だけの面接があり、履歴書持参で、本社に向かいました。面接は、社長さんが担当し、ひと通り仕事内容の説明をしてくれました。
朝は9時出勤で、18時で定時終了。時給1200円で時間外の時給はその1.5倍を支払うという勤務条件でした。その仕事内容は、倉庫に待機し、本社から電話かファックスで指示があったときに、それに従って商品を出荷するというもの。トラックに商品を引き渡してひとつの案件が完了するとのことでした。また、勤務先で配属される場所は、私一人だけなので、指示がない時は自由に過ごしてOKとも言われました。
面接が終わり、即日勤務がスタートしました。本社の社員さんが倉庫を案内してくれて仕事内容を説明してくれました。その後、カギを渡され「後はよろしく」と言って立ち去っていかれました。
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「これから一体どんな毎日になるのだろうか・・?」
「この仕事、忙しくなったら自分にできるだろうか・・?」
などと不安に思いつつ、指示されたとおり、本社からの電話(またはファックス)を待っていました。
ただ、電話もファックスもぴくりともしませんでした。
倉庫の事務所の机に座り、仕事の段取りを何度もシュミレートしていました。
そうこうしているうちに、昼前になり、社長さんが倉庫に様子を見に来てくれました。「昼は倉庫に休憩中の札をしたら、外食してくれてもいいし、何か買ってきてもいいよ」と言われました。そして、朝から何もしていない事を社長さんに告げると、笑いながら、『こんな日もあるさ』と言われました。
昼過ぎ、ようやくファックスが1枚流れてきました。その指示通り、軽い段ボール箱に入った商品を3ケースだけ出してパレットに置きました。
その作業が終わった後、「いよいよ忙しくなるのか!?」と緊張しましたが、午前中と同じく、電話もファックスもぴくりともしない時間が続きました。何もする事なく、私はあろうことかウトウトとうたた寝してしまい、夕方頃に、佐川急便の運転手さんに起こされました。出荷した商品を集荷し、佐川急便さんは立ち去っていかれました。
するとしばらくして本社の方から電話があり、『お疲れ様です。佐川急便が荷物を持って行ったら、戸締まりして、帰っていいですよ』と言われました。アルバイト初日はそんな感じで終わりました。
アルバイト2日目、時間通りに出勤し倉庫に向かって、初日と同じように勤務スタート。椅子に座って本社からの電話(またはファックス)を待ちました。しかし、何もなくただ時間が過ぎていきました。昼過ぎに、初日と同じく1枚のファックスが流れて来て、ササッと商品を出荷しお仕事完了。このアルバイトの話をもらったときは、時給1200円も貰えるのだから、相当ハードな仕事に違いない!と警戒していたのですが、完全な取りこし苦労でした。
3日目以降は、緊張感は完全に溶け、FMを聞いたり、テレビを観たり・・・まるで自分の部屋で過ごすようなリラックスした状態で仕事をするようになりました。3日目以降も、午前中は全くアクションは起きず、決まって昼すぎに出荷指示がありました、案件も少なかったですし、出荷する荷物も多くはありませんでした。
唯一、変わった出来事があったとすれば、「佐川急便さんに送り状を貰って、本社に持って来て下さい」という指示があったことくらいでした。これも簡単ですぐにできてしまう作業でした。
この倉庫内で商品管理をするアルバイトは、1ヶ月間のみの短期アルバイトでした。これだけ楽な仕事であったにもかかわらず、アルバイト料は20万以上貰いました。当時学生だった私は、とても助かりました。
以降私は大学を卒業し、40代の現在に至るまで、いろいろな仕事・アルバイトを経験しました。しかし、これ以上に楽な仕事に出会ったことはまだありません。
        (楽なアルバイトの体験談 40代男性)

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