印刷会社での暇な電話オペレーターバイト

かれこれ随分前の話ですが、私は以前、某印刷会社で秋から年末にかけてアルバイトをしていたことがあります。当時はまだ今のようにパソコンとプリンターで各家庭で年賀状を簡単に印刷できるような時代ではなく、印刷会社に年賀状の依頼注文する人が大半でした。
私がアルバイトをしていたその印刷会社はさほど大きい規模ではありませんでしたが、年末のこの年賀状印刷はとても大口の仕事だったようで、年末に向けて多数のアルバイトを雇っていました。私もその中の一人でした。注文の半数以上は、百貨店などに入っている文具店等を経由してお客様からの注文を受けたもの。残りは年末に向けて年賀状印刷の広告を打ったものからでした。
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アルバイトの面接を受けた時は特に希望部署などを聞かれることもなく、面接の感じから誰をどこの部署に回すかを会社が決めていたようでした。
私が配属された部署は「電話注文受付業務」を行う部署でした。
年賀状印刷の広告に刷られた電話注文受付だけを専門的に行う、いわゆる電話オペレーターです。
私がアルバイトをしていた印刷会社は、広告を近畿地方に広く配布しており、主な注文方法は電話・FAX・インターネット経由の3つでした。若者の年賀状離れが始まりつつある時代でもあったので、広告のターゲットは中年層から上の年代でした。
中高年層ならばFAXやインターネットより電話受注が多いだろうと会社も踏んでいたようです。そこで、電話注文受付部署は、女性ばかり5名のアルバイトが配属されていました。それらアルバイトの教育とまとめる役割は、社員1名が行っていました。
アルバイト初日、電話受付開始時間より1時間ほど早く出勤した私達アルバイトスタッフ5名は、電話での注文の受け方を簡単なマニュアルを通して学んだ後、開始時間に備え電話の前にスタンバイしました。
電話での注文の受け方といっても、特に難しいものでなく、マニュアル通りに応答すれば良いものでした。とはいえ、アルバイト5名は緊張した面持ちで今か今かと注文の電話を待っていました。
ところが・・電話注文開始時間から30分経過しても電話は鳴る様子はありませんでした。緊張感が次第にほぐれていったアルバイト5人たちは、徐々に暇を持て余す状態に。40分を過ぎたころ最初の電話が鳴り、私がトップバッターでお客様の電話を取りました。
電話に出られたのは礼儀正しい年配の方で、こちらもスムーズに注文を受けられたことにほっとしていました。私は「よし、うまくできた。たくさん電話がきてもじゃんじゃん対応してやるぞ!」と意気込んだのですが・・また電話が鳴らない時間が延々と過ぎていったのです・・。
こうなってくるとアルバイトたちの緊張感はまったくなくなり、雑談に興じるだけに時間をつぶすようになりました。結局一日目の業務のなかで私が電話受注したのはたったの3件。他の4人も似たような件数で2~3件ほど。ものすごく暇で楽なアルバイトになりました。
その暇な状況は初日だけではありませんでした。その印刷会社でのアルバイトを開始してから数日間も似たような状況がつづいたのです。電話受注が想像していたより極端に少なく、4日目には5名いたアルバイトは2名に減らされ、他の3名は別の忙しい部署に回されていきました。
私はラッキーなことに電話受注の部署に残ったのですが、その後も暇を持て余してしまい、自ら忙しい部署の仕事を少し頂いてきては内職のように、暇な時間にこなして過ごしました。暇で楽なアルバイト・・楽と言えば楽でうれしかったですが、持て余した時間が暇すぎて逆に困ってしまったのは事実です。なんだか複雑な気持ちになったアルバイトでした。
           (楽なアルバイトの体験談 40代女性)

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