大型フェリーでの売店店員のアルバイト

私は以前、大型フェリーでアルバイトをしていました。アルバイトの仕事内容は、フェリー内の売店で商品を販売するというものです。その売店では、お菓子、アイスクリーム、地域の銘菓、おもちゃ、雑誌、新聞などを販売していました。
a0800_001165.jpg
フェリーに乗客が乗り込んできてしばらくは、割と忙しい時間帯もありました。子供さんのいる家族連れはお菓子をたくさん買っていかれる方もおられましたね。ただ、フェリーが港を出てしばらく時間が経つと一気に暇になりました。乗客の皆さんは各船室でお休みになられるからです。そんな私も、頃合いを見て売店を閉めます。夜行便なら次に売店を開けるのは翌朝ということになります。
私はそんな大型フェリーでの売店店員のアルバイトが大好きでした。その理由は、仕事が簡単で楽というのもあるのですが、美しい景色を眺めることができたというのが最大の理由した。
朝陽が昇るときの海の輝き、夕陽が落ちるときの島影、甲板に出て空を見上げる満天の星空・・・どれをとっても、なかなか都会で生活をしていたら味わえない風景でした。潮風を受けながらそんな美しい風景を眺めては「ああ、幸せだなあ~」と感じていたものです。
フェリーが目的地についたら事務所に行って精算や商品の注文などをします。ただ、そう時間がかかるような作業ではなく、そこでも時間が余り暇になりました。往路の船が港に着いてから復路の船が出航するまでは結構時間があったからです。そんな暇な時間には、港の近くを少し散歩したりしていました。現地の人々と挨拶を交わし、地元の味覚を食べ歩く。そんな時間も毎回楽しみで貴重でした。
結局、モータリゼーションの波を受けて、私が勤務に当たっていたフェリー航路は廃止になりました。それと同時に私も職を失ってしまいました。あれから随分年月が流れますが、今考えてものんびりと過ごせた最良の日々だったなあと懐かしく思い出されます。
(楽なアルバイトの体験談 50代女性)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツ

関連コンテンツ&スポンサーリンク



スポンサーリンク