居心地のよかった派遣先での仕事

派遣会社を通してある企業に派遣され、事務として勤務していたときの話です。事務の仕事といってもいろいろありますが、私が担当していた仕事は完全なデスクワークでした。自分のデスクから腰を上げることがあるとすればトイレぐらいのもので、体力はとにかく使わなくても済む楽な仕事でした。
私は当時、派遣会社に登録しており、自分が所属していた室のメンバーをサポートする人員として派遣され勤務をスタートしました。
私は派遣社員という立場ゆえ、企業からすると私に渡せる情報はある範囲内に限定されていました。ですから必然的に、私に与えられるのは簡単な仕事がメインになりました。たとえば、メンバーが使用した旅費の計算・入力業務、電話対応、会議室や書籍の予約・発注など。
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なかでもデータ入力作業はそのなかでもメインの仕事でした。
データ入力は、パソコンに数字を淡々と入力していく作業で、誰にでもできる簡単な作業でした。
私は単純作業が得意なので、データ入力のように単純な作業を淡々とつづけていくという作業は苦痛ではなく、むしろいい時間つぶしのような心地よい感覚でした。
仕事がない時間帯はずっと椅子に座っていても退屈なので、隣のコピールームで用紙の整理をしたり、床に落ちた紙ごみを拾ったりして、ある程度手足を伸ばして過ごしていました。あとは時々書類を社内の人に届けに行くのを頼まれることもありました。そういった時は部屋を出れるので、ちょっとした散歩気分で室外の空気を吸ったり、春だと外に桜がみえる楽しみもあったりしました。
社員の方々も気さくで親切な方が多く、接していてストレスがたまりませんでした。たとえばちょっとしたことを頼むときに、「こんなこと頼んで申しわけないのだけれど・・」と気遣ってくださる方もおられました。
その会社で派遣社員として働いていた私は、1日働く中で2つの「楽しみな時間」がありました。1つ目は「昼食の時間」です。その会社内には社員食堂があり、食堂でその日のメニューを選ぶのが楽しみでした。45分の昼食休憩と私の派遣契約書には記載がありましたが、社員の方々は1時間休憩して大丈夫と言ってくださっていたので、お言葉に甘えて毎日1時間休憩させてもらって食事と同僚との会話を楽しんでいました。
楽しみの2つ目は「終業の時間」でした。派遣社員であった私は残業代が発生しないように定時で退社することができていました。自宅に帰ってから家族の食事を作らなければならない私にとって、コスト削減のために残業代は削っていこうという会社のスタンスは非常にありがたいものでした。
逆に、終業時刻をたとえ1分でも過ぎたときには残業代がきちんとつくようタイムシートに記入してくださいと言われていました。実際残業がつくことなど年間数えるほどで各回15分を超えることもありませんでしたが、そのようにきっちりしている点からも居心地の良さを感じていました。
派遣社員という不安定な身分ながら、給料は毎月15万円以上にはなっていました。女性の事務としてはいろいろな面で申し分ない職場であったと思います。
    (楽な派遣の仕事の体験談 30代女性)

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