旅行会社のカウンター業務がラク

私は以前、旅行会社に正社員として勤めていました。その旅行会社に入社して間もない頃は、航空券の予約の方法や発券の方法、パックツアーの予約の取り方やシステムなどなど・・・覚えることがたくさんあって、精いっぱいの毎日でした。しかし、あるときをきっかけに、暇で仕方がない毎日に一変したのです。
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その旅行会社は大きな店舗のカウンター業務のほかに、契約しているホテル内にも小さなカウンターを設けていました。
そこには正社員が一人だけ派遣されることになっていました。
派遣されるのは希望者を募るという感じではなく、順番に回ってくる感じでした。
私がその旅行会社に入社2年目のとき、そのホテル内のカウンターでの仕事がついに回ってきました。入社してからというもの、新人ということで、分からないことがあれば上司や先輩に質問できたり、トラブルがあれば助けてもらえていました。しかし、ホテル内の旅行会社カウンターでは一人ですべての業務をこなさなければなりません。
ですから、順番が自分に回って来たとき、どうしようかと思いました。というのは、もしお客様とトラブルがあったり金銭収受を間違ってもすべて自分の責任になりますし、何よりカウンターにお客様の行列ができたとき自分にこなせるのだろうかという不安があったのです。そんなことから、その旅行会社カウンターに派遣されるまでは私は大きなプレッシャーを感じていました。
しかし、いざ業務が始まってみると・・それは完全に取りこし苦労だということが分かりました。というのは、その旅行会社カウンターの営業時間は朝9時から夕方の5時までなのですが、その間にお客さんが1人か2人、多くても5人くらいしか来なかったからです。しかも土曜日や日曜日となると、お客さんが全く来ないという日もありました。
最初のうちはプレッシャーを感じ緊張していたのですが、慣れてくると時間がなかなか経たず、イライラしてしまいました。仕事が暇すぎるということは売上もほとんどないということなので、これでいいのか?と思うようになりました。ホテルのカウンターの家賃を考えると赤字になっているのは見え見えで、一社員として不安になっていたからです。
少し大変だったことといえば、その旅行会社カウンターはホテルのロビーにあったため、ホテルの案内所と間違えて訪ねてくる人が時々いたことです。その度に「ここは旅行カウンターなのでホテルフロントでおたずね下さい」みたいなことを来店者に説明していましたね。それ以外は、本当に仕事らしい仕事もなく、あまりに暇すぎてなかなか時間が経ちませんでした。
やる仕事がなく暇すぎるといっても、ぼーっとしたり、別のことをしたりしていると、ホテルのロビーにいるお客さんから分かってしまう恐れもありました。ですから、ただじっとしているか、旅行に関する業務の勉強をしていましたね。
暇すぎるという状況は、最初こそラクで「幸せだなあ」なんて思っていましたが、次第に苦痛になってきて孤独との闘いになっていました。結局、その旅行会社カウンターは私が心配していた通り、赤字つづきのため私が派遣されて1年ほど経ってから撤退することになりました。
忙しくて残業が続いたり、休みが取れなかったりする仕事も辛いですが、逆に暇すぎて時間なかなか経たない仕事というのも辛いということを知りました。ただ、忙しい毎日だった旅行会社営業所での仕事と同じ給料をいただきながら、のんびり仕事ができた日々のおかげで、心に余裕ができその分プライベートも充実できたような気はします。
旅行会社の求人にはいろいろありますが、新卒で入社するほか、「リクナビNEXT」、「【リクルートエージェント】」など転職求人サイトを調べると結構あったりします
                      (暇すぎる正社員の仕事体験談 30代女性)