読書OKだった気楽な事務員バイト

私は大学生だった時、ある教材販売会社で営業のアルバイトを募集してるのを見つけました。応募の電話をしたものの、既に締切が過ぎていました。しかし、事務員に空きがあるのでそれはどうかとのこと。
営業と事務では時給がかなり違っていましたが、折角だと思い、面接に行った後、無事に事務員として採用となりました。
事務員のアルバイトはいろいろ責任が重く大変ではないかと思っていましたが、全くそういったことはありませんでした。例えば、電話番をする時に分からないことがあれば「私はアルバイトですので、分かりません」と回答すればよいという感じでしたし、クレームや難しい質問に答える必要も全くありませんでした。そういった難しい内容は社員さんが対応してくれたのです。
しかも、その電話番も1ヶ月弱の間に数回しか、電話を取る機会がなかったのです。で、あとはどんな仕事内容があったかというと、本当に簡単なものばかりでした。例えば、営業アルバイトの人たちの成績優秀者を表彰するために、ティッシュで花飾りを作って名前を書いた紙を壁に張って飾るなどです。
とはいえ、それらの仕事も時間がかかるものでもなく、すぐに終わって暇になってしまいました。あまりにやることがなくて暇だったので、ある日のこと、所長さんにダメ元で次のようにたずねてみました。「大学の宿題をやったり、本を読んだりしていていいでしょうか」
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すると、なんと「勿論、いいよ」とあっさりお許しが出たのです!ダメ元でしたので、これにはびっくりしました。
その日から、私はエアコンの利いた事務所でせっせと読書に励むようになりました。アルバイトが終わってから家に帰るといつも目が疲れていましたが、それは仕事のせいでなく、本の読み過ぎで疲れていたのでした。
その教材販売会社で仕事に関係することとしてやっていたのは、ほんのたまにだけでした。所長の缶コーヒーを湯煎で温め直すといった程度の雑用もたまにあるだけで、伝票計算の仕事など事務員らしい仕事は何もありませんでした。
営業担当のアルバイトの人たちは、戸外に出て行って、足を棒にして歩き回り、契約が取れなければ、事務員の私と同じ程度の給料になります。ノルマを達成すると、倍以上にはなりますが。ただ、契約をとれなくて発破をかけられ、涙ぐむ営業職のアルバイトの人々を見ているとなんだか可哀想でした。
一方、事務員の仕事は、冷暖病完備の部屋で、殆ど一日中、好きな事をしていればよいだけの仕事内容でした。実働時間は一日一時間あるかないかだと思います。
ちなみに暇な時間に読む本は、万一、来客が来た時に見られたら見苦しいからという理由で漫画は除くことになっていました。ただ、一度も来訪者を迎えることはありませんでしたね。
アルバイト初日から、覚える必要があったのは、会社名とアルバイト仲間の名前くらいのもので、頭を使う必要が全くありませんでした。お茶汲みの雑用さえない事務員で、気楽もいいところでした。
また、ボーっと何もせずに座っているだけだと時間が過ぎ遅く感じるものです。それは逆にストレスになることもあるでしょうが、私のいた会社では、好きな本を読んでよいということだったので、本当に気楽でストレスもたまらないアルバイトでした。
                                    (50代女性)

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