あまりに暇すぎた美術館の監視バイト

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私が今まで経験した仕事のなかで、暇で暇で仕方なかったのが美術館の監視のアルバイトです。
私は元々は金融会社で正社員として数年働いていましたが、地元に戻ることになり転職。金融会社が激務だったため、次の仕事は慎重に選ぼうと思い、転職には少し時間をかけました。その転職活動をする中で、繋ぎ程度に短期のアルバイトをこなしていた中で、美術館の仕事と巡り合いました。
私がアルバイトをすることになったその美術館は私立の少しお堅い雰囲気の美術館でした。特別展示をするためお客様が絵に触れたり、汚したりしないように監視するというのがその仕事内容でした。
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美術館のアルバイトは人気の仕事だったらしく、アルバイトにもかかわらず募集1名に対し面接会場には20人以上が来ており驚きました。その中で私は運よく採用されました。
その美術館でのアルバイト期間は、特別展示が行われる10日間のみ。その間、全日勤務することになりました。
美術館のアルバイト初日 今まで全く関わったことのない分野であるだけにさすがに不安でした。しかし、その仕事内容は簡単そのものでした。まとめると「絵に触れさせない」、「汚させない」、「うるさいお客には注意する」。どれも美術館や博物館では常識的な内容ばかり。覚える知識もなく、仕事内容の説明もたった10分で終わってしまい拍子抜けしてしまいました。
説明を受けた後は展示広場が見渡せる場所に椅子を置き、そのに座ってひたすらお客様を監視しました。その美術館は土日はお客様がそれなりに入り、監視もやりがいがあったのですが、平日は閑散としていて、一日に5人も人が来ればいい方でした。
お客様が来ないと本当にただ座っているだけでした。初日は勝手がわからず、暇をつぶすものを何も持って行かなかったため、あまりに暇で時間の感覚がおかしくなりそうでした。
そこで二日目からは館長の許可を取って単行本を持ち込み、お客様がいないときは読書をしたり、館内をウロウロ歩き回ったり、たまに巡回してくる警備員さんと話をしたりして過ごしました。
お客様は年配の方が多く、マナーもよい方ばかりで、注意することはほとんどありませんでした。ですから私がやったことといえばトイレの案内をするする程度・・。
そんな暇すぎる毎日を過ごし、アルバイト期間の10日間は終わりました。
あまりに楽すぎてこんな仕事もあるものかと軽くショックをうけたほどでしたが、暇すぎるのも何だかなあと思った10日間でした。
                     (20代女性)

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