あまりに暇で楽すぎた電話番バイト

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私は、今まで暇で楽すぎるアルバイトをしたことがあります。それは、ある大手電機メーカーの製品の不具合におけるクレームに対応する電話番アルバイトでした。
アルバイト期間は年末年始。面接の際、12月と1月のカレンダーを提示され、アルバイトに来れる日を教えて下さいと言われました。私は会社の休みの日である日の全てを書き込み、提出。他にも沢山、応募者がいるので、調整して連絡するとのこと。カレンダーに書き込んだ全ての日程でアルバイトに入れるとは限らないということを告げられました。
面接を終え、自宅へ帰るなりさきほど面接に行ってきた会社から連絡があり、希望した日程の全てに来てほしいと、アルバイトの依頼がありました。
採用の電話をいただいてから数日後、まずは研修へ行くことになりました。研修は4時間くらいで、簡単なクレームの対応方法を学ばなければいけないと事前に聞いていました。研修もアルバイト期間と同額の時給をいただけるとのことで、気合を入れて行ったのですが、予定時刻を過ぎても研修はなかなか始まりませんでした。
その後、ようやく研修は始まったのですが、パンフレットを読み合わせを行った後で、電話対応を行うブースとトイレ、休憩室の場所確認を行うだけという簡単なものでした。
あとは受付を行う人、受付後、担当につなぐ人に分け、製品名と不具合のパターンを学びましたがそれもごく簡単な内容でした。また、「技術部門の方を含む沢山の社員の方が常駐するため、何の心配もいりません、とにかく電話をさばいて下さい」と言われ、不安がずいぶん解消されました。帰る間際に契約書にサインして研修は終了しました。
しかし、研修はこのように簡単な内容だったものの、帰宅したら不安が募りはじめました。というのは、クレーム対応の電話といえば、大変なイメージがあったからです。大量にアルバイトを雇ってもさばききれないほど沢山の電話が鳴るんだろうな・・と考えると不安になってきました。ですから、アルバイト初日前日は、不安で不安であまり眠れませんでした。
そして、いざ迎えたアルバイト初日、朝8時に集合した私たちを前に担当者は、「今日が不具合のクレーム受付専用電話の受付開始日です。とにかく丁寧に電話応対をよろしくお願いします」と念を押すように話しました。開始時刻の9時まで各自のブースで待機。いよいよ始まるんだな、気合を入れてがんばるぞ」と思いました。緊張で胸が高鳴りました。
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しかし!9時を過ぎても一向にクレームの電話はかかってこなかったのです!え?どういうこと?と思いましたが、きっと昼頃になったらまとめてかかってくるんだろうなと電話の前で緊張したまま待機しました。
しかし!待てど暮らせど電話が鳴ることはなかったのです!ついに昼時になり、電話一本も来ないままお昼タイム休憩へ。昼を過ぎても電話は鳴りませんでした。時計を見たら、夕方になっていました。しかし、電話はうんとも寸とも鳴りません。
そして、結局、勤務終了時刻の18時になるまで、電話はまったく鳴ることはなかったのでした。しかも、その状況はアルバイト初日だけではありませんでした。次の日もまた次の日も、クレーム電話は一本もかかってこなかったのです。結局私は、ブースにただ座っているだけのアルバイトとなってしまいました。
お弁当やお茶、お菓子の支給まであったのに、こんなに暇で楽すぎる仕事内容でなんだか申し訳ない気持ちになりました。頑張ったことといえば、とにかく眠らないよう終日気を付けていたことくらいでした。
                                 (40代女性)

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