アパレルチェーン店のバイトを辞めた理由

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私は地元の大型ショッピングモールの中に入っているアパレルチェーン店でアルバイトをしていたことがあります。そのアルバイト、非常に暇で楽なバイトでした。
というのは、そのアパレルチェーン店は営業が振るわなかったからです。同じショッピングモールに入っている店でも、結構客入りしている店もあったのですが、私が勤務していたアパレルチェーン店は、高級路線を打ち出しており、お客が常に少ない状況でした。品数も少なくシンプルな店舗というのも、ショッピングモール内では浮いた感じの存在になっていました。
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お客が少なければ商品補充も陳列変更もする必要がありません。ですから、勤務時間中、やることがなくて自ずと暇になってしまいました。ですから、アルバイトスタッフたちはスマホでゲームやLINEをするのが仕事のようになってしまっていました。
もちろんそのアパレルチェーン店には店長やリーダーもいたのですが、彼らも同じような感じになって生きました。店長は20代前半の要領がいいタイプ。他のアパレル店にいた経験があるということですが、そのアパレルチェーンとはブランディングの方向性も違っていたので、ノウハウが充分活かせないと既に諦めていた感じでした。
ですから店長はずっと連絡ノートに指示や連絡事項を書き続け、仕事をしています!というアピールを本部に伝達しつつ、自分自身も隠れてLINEやゲームをしていたのでした。
私はそのアパレルチェーン店で働く前、かなり忙しい飲食チェーンで店長をしていた経験がありました。その経験から鑑みて、この店は潰れるな、、と直感しました。なぜなら、現状が暇なだけでなく、この暇さが変わりそうな要素や方向性が何も見あたらなかったからです。
このアパレルチェーン店でのアルバイトは、本当に楽で暇な仕事でした。このアルバイトを始める前、私が憧れていた「のんびりとした仕事」にぴったり当てはまっていました。しかし、いざその通りの職場環境に身を置いてみると、喜べない自分がいました。むしろ、自分がどんどんダメになっていくような気がして怖くなっていったのです。
そのアパレルチェーン店の本部はというと、スタッフミーティングを営業時間中に何度もおこなったり、何人かのアドバイザーが本部から来たものの、何も変わりませんでした。本部とそのアパレルチェーン店が入っているショッピングモールは物理的に距離が離れていたためか、それとも本当に改善できる力や方策がなかったためか、目に見える変化は何も起きなかったのです。
そんな状況下で、私は次第に悩むようになりました。そして勤務開始から3ヶ月が過ぎた頃、私はそのアパレルチェーン店を退職しました。理由は暇すぎたからです。そのアパレルチェーン店は時給もそこそこよく、通勤も便利でした。しかし、やる仕事がなくて暇すぎるという辛さは、予想以上のものでした。
その辛さは本部の課題だけではなく、現場にいるスタッフのモチベーションまで決定的に蝕んでいったのです。
そして、当初バリバリ働こうとやる気に満ちていたスタッフたちもすっかり堕落しきってしまい、LINEやゲームを勤務時間中に平気でやっている状況は耐えられませんでした。一見すると、仕事がなくて暇すぎることは、天国のように思われがちです。しかし、それは私にとってはその職場環境は地獄でした。それは実際に暇すぎる現場で働いてみて初めて分かったことでした。
                                (30代女性)

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