コーヒーの淹れ方も学べた、喫茶店バイト

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私は現在30代の主婦です。大学生のとき、しばらく続けていた喫茶店でのアルバイトは、私が経験してきたアルバイトの中でも最も楽なアルバイトでした。
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時給は最低賃金スタートであったのですが、元々コーヒーや紅茶が好きだった私は全く気になりませんでした。喫茶店で研修を受けることで自宅でも美味しく淹れられるようになればいいな!と趣味も兼ねてアルバイトをとらえていたからです。
私がアルバイトをしていたその喫茶店は、スタバやドトールのような常に激混みの回転数の良いカフェではありませんでした。デパートの中に入っている小さな喫茶店。見るからにのんびりと経営しているようなお店でした。
デパートで催事が行われているとき以外はそれほど混むことがなく、シフトもほぼ固定されていました。私たち大学生のアルバイトは土日祝日出勤がメインで、平日は主婦のパートスタッフがメイン。そのように、不規則な予定変更に振り回されることがなく安定してシフトに入ることができたので、平日は大学の授業やサークルで忙しい大学生だった私は助かっていました。
お店が開店すると同時にお客様が流れ込むということもありませんでした。早番シフトに当たっても準備作業を余裕をもって行うことができていたように思います。また、デパートの閉店ギリギリまで喫茶店に長居されるようなお客様もおられず、遅番の閉店作業もスムーズに進められることがほとんどでした。ですから私たちアルバイトスタッフやパートスタッフは急かされるなく皆のんびり楽に働いていました。
ランチタイムや夕方は満席になったりすることもありました。ただ、お客様の多くは、デパートでの買い物が終わった後にお茶やコーヒーを飲みながらひと休みしたりお友達とゆっくりお喋りをしたいといった方々ばかり。一度座席に案内して注文の品をお出しした後は、様子を伺う程度で十分でした。仮に席に空きがなければ店前に並ぶようなこともなく、他の喫茶店を探しに行かれる方ばかりだったので、混雑する時間帯もそれほど大変に感じることはありませんでした。
この喫茶店でのアルバイトを通して何よりも嬉しかったのは、コーヒーや紅茶を自由に飲んでいいということになっていたことです。それは、取扱商品の味や香りなどの特徴を覚えるためのスタッフ教育の一環として、スタッフは店長にひと声かけて、コーヒーや紅茶を自分で淹れて飲んでよいというシステムになっていたのです。
もちろん、店内にお客様がいらっしゃるときに外から見える場所で飲んだりすることはできないので、厨房に隠れてこっそり飲むわけです。座席に座ってゆっくりということはできませんが、自分ではなかなか買えない価格の高級紅茶を何種類も試して飲むことができたのは本当に幸せでした。
このアルバイトを始めるまでは、自分でコーヒーをドリップしたことなどなかった私。それが店長や先輩スタッフさん達が丁寧に淹れ方を教えてくれたおかげで美味しく淹れられることができるようになりました。
大学生だった私は、学業が忙しくなったことで、この喫茶店バイトを辞めてしまったのですが、今でも時々懐かしく思い出します。そして主婦になった今も、自宅で美味しいコーヒーを淹れて家族にふるまうことができています。
    (大学生時代の楽なアルバイトの体験談 30代主婦)

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