モールでの携帯電話販売のお仕事

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もうかれこれ5年程前の話ではありますが、私は地方のショッピングモールで携帯電話の販売をしていました。
私はその地方のショッピングモールでの携帯電話ショップで働く前に、同じ業界の仕事に経験もありました。そのときは、都心のお店や家電量販店等の携帯電話ショップに派遣されていたのですが、とにかく心身共にしんどい仕事でした。契約数のノルマがあり精神的にもプレッシャーがかかる上に、プラカードを持ち大声を張り上げてお客を呼び込んだりもしていました。
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しかし、その地方のショッピングモールの携帯電話ショップでの仕事は、それまでの考えが打ち砕かれるほど気楽で暇な仕事でした。
その地方のショッピングモールの携帯電話ショップに派遣された初日、まず度肝を抜かれたのは、お店の責任者も社員さんも、他社の販売員さんも時間ギリギリに出勤し、ダラダラと談笑しながら什器を通路に出していたことです。
その後は好きな音楽を掛けながら私語をし続け、スタッフ同士、また本来ライバル社である販売員同士まで談笑をしたりアプリで遊んだりしていたのです。
さすがに、そのお気楽なムードに最初は戸惑い、私は以前やっていたのように通路へ出て呼び込みをしていました。すると、それは周囲からすると逆に空気の読めない人となってしまったようで、責任者からも「ショッピングモールの支配人に怒られるから声出しとか、通路に出て呼び込みはしないでください。」と注意されてしまいました。また、お客は待っていれば来るものなので、接客もお客様に声を掛けられるまでやらないでいいですよと言われました。
都心の携帯電話ショップで仕事をしてときと正に真逆の指示でした。そんなのでよいのか?と思いつつも、周囲に合せることも重要だと考え、私もそれからは皆との雑談に加わったのでした。
地方のショッピングモールの携帯電話ショップで仕事を始めて驚いたのは、これだけではありませんでした。例えばお昼休みも、細かく時間をスライドさせて一人ずつ交代で行くのかと思いきや、仲良し組同士一気に休憩に出てしまうのです。それも12時に出て行ったと思ったら、帰ってこられたのも14時前。
休憩がこんなに長くて良いのかな?と思い聞いてみると、「貴方も2時間にならない程度なら自由に行ってきて良いよ、お客さん来たら後で来てって言っておくから」という有様。とはいえそれは冗談でしょと思い、派遣会社の契約に合わせて休憩45分で帰ると、全員に驚かれました。夕方の休憩も皆1時間近く行き延べ3時間。ビックリしました。
さすがに心苦しく、その日の勤務が終わってから派遣会社と電話会社営業マンに報告と相談したところ「あの店は実績上がってるから正直良しとしている。逆に揉め事になって出入り禁止や売場の撤去とかになったほうがまずいから、ある程度合わせて。」との回答でした。
ただ、休憩時間は今後も守って欲しいとのこと。ですから私は派遣会社からの指示通り休憩時間だけは守りつつ、それ以外は周囲に合わせるようにしました。歳は少し離れているけど、合コン話や恋バナに相づちを打ったりして、お客様の来店があれば対応をする感じでした。
しかも週に1度は「お疲れさん会」と称し、居酒屋やカラオケなど遊びに行き、翌日は皆飲み過ぎでぐったりしているなど、とても社会人と思えないスタイルでした。
あと驚いたのは、そんな店でありながら、全員概ね電話会社の課しているノルマを達成している事でした。
都心の店舗。家電量販店での携帯販売のイメージでは携帯販売のバイトはキツイと言われます。呼び込みをしたり気合を入れた接客をしたりしてライバル店に勝たなければお客をなかなか獲得できません。その一方で地方のショッピングモールの場合、その必要性はありませんでした。なぜなら、地方の場合、ライバル店が少なく、地元に住んでいる人はこちらから出向かなくても向こうから来店してくれたのです。逆に、呼び込みをしたとしても、住んでいる人の数が少ないので効果はほとんどないと分かりました。そんなこともあってか、男女共に茶髪だったりラフなスタイルで楽しそうに仕事をしていました。
自宅からの通勤が面倒だったので、1年契約のお断りしましたが、非常に気楽な仕事だったので、近所だったら絶対続けてましたね(笑)ちなみに、今でもFacebookなどでお互いの状況を見ていますが、相変わらず残っている人も居て、今も変わらないお気楽なスタイルだそうです。
                                   (30代男性)

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