展示会でのバイトで私が苦痛を感じた理由

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私は大型デパート内での特設会場で、展覧会のセキュリティスタッフの短期アルバイトをしたことがあります。そのアルバイトはとても楽な仕事ではあったのですが、意外と苦痛を感じました。
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その展示会は絵画展で、迷路のように観覧通路ができている途中にいくつかの椅子が置いてありました。
私の仕事は、その椅子に座って来場するお客様が安全に絵画を鑑賞することができるように見張るというものでした。
展示されている作品は美術館のそれと比べると、ものすごく高額な展示物というわけではありませんでしたし、来場されるお客様の大半はご年配の方々ばかりでした。ですから、会場はいたって落ち着いた雰囲気で何のトラブルもない時間が過ぎていきました。
その展示会でのアルバイト期間は3日間。3日間連続でのお仕事でした。期間中のほとんどの時間は、椅子に座っているだけでした。厳密に言うと、3日間の中には多少、受付の仕事も含まれました。そこでは来場者のチケットの半券を切るようなお仕事をしました。ただ、非常に単調なお仕事でしたし、お客様はポツポツとしかいらっしゃらなかったのでどっといらっしゃるようなことはなかったので、本当に暇でした。
あとは、たまにお客様から「おトイレはどこですか?」などと質問を受けたとき答えるということもやっていました。そんなとき私は楽しそうに答えていましたね。なぜなら、ほぼ1日中、黙って単調な作業をしているだけに、少しでも口を開いて話ができるのがとてもうれしかったのです。
以上のような感じで、その展示会セキュリティスタッフのアルバイトでは3日間を通して、仕事らしい仕事はしていませんでした。椅子に座り、暇で平和な時間がただ過ぎていたという感じです。そんな3日間は一見すると、「楽チンでうらやましいな」と思われるかもしれませんが、実際やってみて思ったのは「意外と苦痛だった」というのが正直なところの感想です。
確かに、椅子にずっと座っているというのは、立ちっぱなしの仕事と比べると楽といえば楽かもしれません。しかし、その変化が全くない暇な時間が延々と続くことが思ったより苦痛を伴っていたのです。受付ならば、来場者に「いらっしゃいませ」、「お足元お気をつけてお進みください」、など少しは声をかけられますし、自分でお仕事をアレンジしながらのコミュニケーションの場もあると思います。しかし、通路の途中にある椅子に座って、鑑賞客がただ流れていくのを見つめているだけというセキュリティーの仕事は、自分ができることがごくごく限られていました。
あくまでも監視するのが目的ですからむやみに笑顔でお客様と接することも出来ませんし、能面顔でただひたすら座っているだけでした。本来、人との交流が好きな私にとって、その状況は次第に苦痛に変わってきたのです。
また、「椅子にずっと座っている」というのが意外と苦痛を伴う作業でした。自分が楽な姿勢をとることができれば楽なのかもしれませんが、セキュリティスタッフは同じポジションでずっと座り続けねばなりませんでした。そうなると、最初は楽で良かったのですが、次第に腰が痛くなってしまいました。少々忙しい仕事でも、やはり少しは動けるアルバイトがいいなとつくづく思ったのを覚えています。
                           (暇すぎるアルバイトの体験談 20代女性)

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