工場でガラスをチェックする簡単バイト

スポンサーリンク
スポンサーリンク

高校生の夏休みに、友人に誘われてやってみたバイトが工場での流れ作業のバイトでした。それは友人の父親が経営している会社が持っている工場での流れ作業のバイト。かなり旨味のあるバイトらしく、ハローワークにも出していないしツテのみで募集していると聞いて、早速、友人の誘いに乗りました。
話によると、ベテランパートさんの代打で短期のみの求人募集とのこと。夏休みのうち3週間の期間限定で、1日の勤務時間は6時間でした。
a0002_005347.jpg
友人は何度もその作業をやった事があるらしく、「流れ作業やってるとロボットになるよ」と笑いながら話していました。
どういう事かな?と半信半疑で行ってみたところ、その言葉の意味が勤務初日にわかりました。
その会社のメインの業務は、精密機器などを卸す業務でしたが、私がアルバイトをした工場部門では、ひたすらガラス板を手で磨く作業をしていました。
パートの人々が黙って一列に並び、ひたすら布でガラスを磨いているのです。こういった単純作業は今ではどこの会社も人件費が安い外国の工場でやっていると思っていたのでビックリ。いったい何に使う部品かわかりませんが、薄いガラスを黙々と磨くパートの人々・・。私はその工場で運ばれてくるガラス板を電気で照らして指紋がないかチェックする作業をしました。
指紋をチェックするといっても、パートのオバチャン達は皆、手袋をして磨いているわけです。当然のことながら、指紋なんて1個もつくはずがありません。最初のうちは、くまなく電気で照らして眺めて確認していましたが、ガラスを持ってやると腕がつらくなってくるし、そのうち適当にやるようになりました。
パートの人々が積み重ねてどさっと持ってくるガラスを、上から取って包装フィルムに置いてまた積み重ねていって…と、ただのクレーンと化していました。ただ、地味に重さが腕と肩にこたえてきます。友人も一緒に作業を横でやっていたのですが、最初の1時間くらいはしゃべることもありましたが、あとはひたすら黙々と単純作業。完全にロボットと化しました。
初日はあまりの無意味な作業にあっけにとられましたが、翌日からは「こんなもんか」とわりきってロボットになりきりました。しかも、それだけ楽な作業なのに、結構いい時給でした。田舎まちだったので、忙しいコンビニのバイトでも時給700円前後だったのに対し、その会社でのバイトは時給1000円くらいあり、高校生の私にとっては本当ラッキーな待遇でした。
夏休み期間中、そんな風に来る日も来る日もひたすらガラスと向き合って過ごしました。パートの人々ともすっかり仲良くなり、休憩室でしゃべったりオヤツを一緒に食べたりして楽しく過ごしました。3週間が終わり、10万円程度を手にして終わりました。その10万円は原付を買う費用に消えたのですが、ガラスを眺めてゲットした10万円は今でも良い思い出です。
    (楽なバイトの体験談 10代女性)

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました