座っているだけで1万円!?の バイト

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今から20年ほど前の話になります。私が大学生だった頃、とても簡単で暇なアルバイトをやっていました。それは、モデルルームのプラカード持ちのアルバイトでした。
モデルルームは幹線道路から離れた場所にあることが結構あります。ですから、モデルルームにいらっしゃるお客さんが道に迷わないように要所要所の交差点に矢印付のプラカードを持つ人を配置する必要が出てくるのです。そこでプラカードを持つ役目を担っていたのが私たちプラカード持ちのアルバイトでした。
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現場によって服装がスーツ指定の場合もありましたが、基本的には服装は自由。ただパイプ椅子に座ってモデルルームまでの道順を示したプラカードを立てているだけでした。
しかも!そんなに簡単で楽な仕事なのに日給は1万円もらっていました。
プラカード持ちのアルバイトの勤務時間は午前10時から午後5時まででした ただ、午後5時にはモデルルームに戻ってくるように言われていたので、正味7時間弱で1万円というのは破格のアルバイト料でした。
しかも仕事が超簡単。なんせプラカードさえきちんと表示していればいいのですから。会社によってルールが違うかもしれませんが、私がよくやっていたプラカード持ちのアルバイト先では、プラカードさえちゃんと持っていれば本を読んでいても新聞を見ていても、ゲームをしていても注意を受けませんでした。タバコや飲食はさすがに厳禁でしたが。
アルバイトする側からしてみたらあまりに楽すぎて、遊んでいるんだか仕事しているのか分からない状況でお金をもらえたので、楽なことこの上なしでしたね。
ちなみに私はいつも、ゲームボーイ、スポーツ新聞、ラジオを持参してアルバイトの7時間弱を過ごしていました。同僚の中には語学の勉強をしたりして、より有効にこのプラカード持ちのアルバイトを活用している人もいましたね。
まあ、難点を敢えて言えば、気候によってはキツイアルバイトのなりえること。真夏の炎天下でも凍えるような寒い日でも、プラカードを持ったままじっとしていなければならないのですから。
ただ、私の場合、防寒具を身に着けるなお服装に気を付けていたので暑さ寒さは何とでも我慢できました。また、トイレもモデルルームに1本電話を入れれば近くのコンビニに等に行って済ますことができていました。
ただ、タバコを吸う同僚は「毎回辛いよ」と話していました。タバコを吸いながらのプラカード持ちはさすがにNGで叱られてしまいますから。とはいえ、座っているだけで1万円というのは、今考えてもおいしいなと思います。
                                       (30代男性)

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