意外と人間関係も楽な弁当屋バイト

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私は高校生の夏休みに弁当屋でアルバイトをしていたことがあります。その弁当屋は友達の父親が経営するお店でした。もともと馴染があるお店でしたし友達も店頭で手伝っていたのですが、極度に緊張していた私。
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 私がどうして友達も働くアルバイト先なのに緊張していたかというと、それは人間関係に不安を感じていたからです。というのは、当時の私は、お世辞にも世渡り上手とは言えない性格で、知らない人と共同作業するということが大の苦手だったのです。
ところが、実際にアルバイトがスタートしてみると、皆優しく接してくれました。最初のうちは右も左もわからない状態だったのですが、分からないことがあれば丁寧に教えてくれる空気感がありました。ベテランの人々は新人バイトを助けカバーしてくれるという雰囲気にあったのです。そんな素敵な職場環境だっただけに、張りつめていた緊張は一気にほぐれました。
 とはいえ、人づきあいに自信がなかった私は、2日目以降も人間関係に対する不安が完全に払しょくされることはありませんでした。というのは、他のアルバイトスタッフとどんな会話をすればいいのだろうか?などと不安に思っていたのです。
ただ、弁当屋というのは意外なことに、誰かと話す機会はあまりない仕事でした。みんな黙々と作業をするので、どんな会話をすればいいのかなどと考える場面はあまりなかったのです。弁当作りは共同作業でありそれなりの連係プレーは求められますが、誰かと話すのが苦手という人でも心配いらない仕事なんだと感じました。協力し合いながらも、それぞれ自分の作業をしている感じなのです。適度の距離感があって人間関係が楽な仕事だなと感じました。
なかなか慣れなかったこととしては、弁当屋のアルバイトはとにかく朝が早かったこと。早朝5時に起きて支度をして出勤し、6時からもう仕事が始まるのです。どうしてそこまで朝が早いかというと、昼12時までにお得意様に届ける弁当があるからです。ですから、朝は皆、1分1秒でも惜しむように忙しく手を動かして、弁当をつくっていました。そんな時間帯は分からないことがあってもなかなか聞けない空気感があったので、突っ立てたのですが、次第に仕事の流れが分かってきて、自分が何をすればいいのか自然と分かるようになっていきました。
 ちなみに、そのお弁当屋で働くスタッフは、おばちゃんが多かったです。そんなこともあり、笑顔の多い若い人はそれだけでちやほやされていました。私もそうでした。ちやほやされれば、自然と嬉しくなります。嬉しくなれば、それだけで働く意欲が上がります。そんな良い循環があり、笑顔があまりない人でも働いているうちに自然と笑顔になってしまう。そんな素敵な職場でした。人間関係の良い職場環境というのは、そういった明るいおばちゃんたちが元気に働いている空間なのかもしれないなとふと思いました。
   (人間関係が楽なアルバイトの体験談 10代男性)

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