暇すぎる仕事は本当に楽?という話

スポンサーリンク
スポンサーリンク

a0002_011007.jpg
私は派遣社員としていくつかの企業での就業経験があります。
その中でも、数年前に派遣されたある企業での仕事はあまりにも暇すぎて今でも印象に残っています。

スポンサーリンク



その時私が派遣された企業は、繁忙期に備えてということで派遣社員による人員補充を行ったのでした。そこでは、企業としては忙しくなるはずだという見込みの下での募集だったようです。
派遣初日、社員の方からある程度の仕事説明があった後に、「とりあえずマニュアルを読んでおいてください」とマニュアルを渡されました。
そのマニュアルはA4サイズの数ページ程度のマニュアルで、すぐに読み終わってしまえるものでした。
私は繁忙期の補充要員という立場で、忙しくなって社員の方が間に合わない仕事をサポートするという役割でした。
繁忙期を前にして、私は少しでも派遣先の企業に貢献できるよう、社員さんたちをしっかりサポートできるよう緊張感を高めて毎日出社していました。
しかし・・待てど暮らせど、社員さんからは全く仕事の指示がなされない状況が続いたのです!
スポンサーリンク



私はただ椅子に座って、ただボーっと指示を待っているだけでした。数日が経過し、これはさすがにまずいだろうと思い、社員の方に「何かすることはないでしょうか?」と聞きに行きました。
すると、回答はこうでした。
「そうですね、今は特に何もないです。やって欲しい作業が発生したらこちらから指示しますので待っておいてください」。
結局、社員の方が間に合わない仕事がなければ、私のする仕事は何もないということなのです。
そんな暇な日々がつづく中で、派遣会社にもその状況について相談しました。しかし派遣会社の担当者の答えもこうでした。
「お客様から仕事がこないことにはどうしようもないですね。忙しくなると思うので、もうしばらく待ってください」
私はその指示に従い、ただただ仕事を待つことにしました。そんな、ただ待っている間にも時給が発生しているわけですし、席を外すわけにもいきません。
かといって、デスクで寝たり、雑誌を読んだりすることも気が咎めます。結局、形だけでも何かをしているような「ふり」だけはしなければいけないなあと思いました。
そこで、渡されたマニュアルは暗記してしまいそうになるくらい読み込みました。
そんなある日、ようやく社員さんがやってきました。
「お願いしたい仕事ができまして。やっていただけますか?」と焦ったように聞かれました。
「もちろんです!お待ちしていました!」とマニュアルをほぼ完全に暗記できた状態の私は高揚して答えました。
しかし・・お願いされた仕事は、いらなくなった裏紙を裁断してメモ用紙を作ってくださいという仕事でした。
その仕事内容はひたすら紙を裁断するというだけ。
もちろんマニュアルにも書かれているような内容ではありませんし、1日もかからず作業が終わってしまうほど簡単なものでした。
そしてまた暇すぎる毎日がゆっくりと過ぎていったのです。そしてある日、2回目の仕事依頼がやってきました。いよいよ繁忙期が来たか!と私の緊張は高まってきました。
ところが・・次にお願いされたのは「郵便を送るために封筒に宛名を印刷してほしい」というものでした。
しかもその印刷枚数は何と、1日に1~2通だったのです。作業そのものが簡単ですし件数が少ないとあれば時間がかかるわけもありません。
いざ指示された仕事をやってみたものの3分ほどで終わってしまいました。
そして(予想はしていたのですが)また暇すぎる日々が延々と続いていったのでした・・。
繁忙期補充ということで3ヶ月という期間限定の短期派遣でしたが、これほど苦痛で長く感じた3ヶ月はありませんでした。
これは実際に体験するまでは想像すらもしていなかったのですが、あまりに暇な仕事というのは、身体的には楽ですけれど、精神的にかえって苦痛だと私は感じました。
   
     (暇すぎる派遣の仕事の体験談 30代女性)

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました