暇で暇で仕方なかった試験監督バイト

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私は大学生のときに試験監督のアルバイトをしたことがあります。大学の求人掲示板に貼ってあった求人情報を見て応募したのがきっかけでした。アルバイトとはいえ特に面接のようなものはなく、アルバイト当日、現地で集合という流れでした。
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試験監督のアルバイトの現場となった試験会場は、市内の高校でした。集合場所に行くと何十人という学生アルバイトたちが集合していました。
私たちが試験監督を行ったのは、ある資格試験でした。点呼が終わると、それぞれ割り振りを発表され、簡単に仕事内容の説明がありました。そして、試験問題と解答用紙を手渡され、いざ自分の担当教室へ。
担当教室に行くと、同じ年くらいの若い女子大生風の女の子からおじいさんに近い年齢の男性まで、様々な年代の方がすでに着席していました。ドアを開けたとたん視線がこちらに一気に集中して少し緊張しました。
「今から解答用紙をまず配ります」と説明を受けた通りにまず解答用紙を配りました。そして、「次に問題用紙を配ります。スタートのチャイムが鳴るまで絶対に開かないでください」と述べ、問題用紙を配りました。配り終えた後は、試験スタートの合図であるチャイムが鳴るのを待つだけです。
テストが始まるまで、私が発した言葉は上記の2文のみでした。もちろん自己紹介やちょっとひと言挨拶なんてしません。
資格試験のテストを受ける人たちも何もしゃべらず、黙々とテスト用紙を後ろに送っていきました。
全員に用紙が行き届いてチャイムを待ち、チャイムが鳴ると同時に「始めてください」と号令をかけました。これで試験監督としてやるべきことの半分は終わった感じです。
あとはテストが終了するまで、ひたすら座って待ちました。試験監督のアルバイトは、立って見回りをする形態も多いようですが、その日のアルバイトではそういったことは指示はされず、ずっと教壇の椅子に座っていてOKというものでした。
試験時間、もちろんのことながら、問題を解いている人々は忙しそうにしているわけですが、一方の試験監督である私はというと・・とにかく暇で暇で仕方ありませんでした。考え事をしたり妄想をしたりしながら試験終了の時間が来るのをひたすら待っていたのです。
暇で暇で、考え事をするのも飽きてくると問題と格闘中の受験者を見て「あー、あの人解けてなさそうな顔だなぁ」と人間観察をして時間をつぶしていたくらいです。
終了のチャイムが鳴ったら「やめてください」と号令をかけ、テスト用紙を前に回してもらいます。私たち試験監督は一番前の席に集まったテスト用紙を集めて、枚数があるか数え、封筒に入れる作業を行いました。
そして、その封筒を大切に抱えて教室を出ます。そして、朝集合した部屋へ戻り試験関係者に手渡します。
そうすると試験監督のアルバイトたちはお弁当がもらえて昼食休憩へ。お昼休憩が終われば午後にももう一回同じことをしてその日の試験監督のアルバイトは終了しました。こんなに暇で簡単な作業だったのに日当が5000円ももらえました(しかもお弁当付き)。試験監督のアルバイトはとっても暇で申し訳ないほど楽なアルバイトでした。
                                    (30代女性)

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