暇で楽な仕事にありつけば全てがハッピー?

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私はアルバイト、パート、正社員として今までいろいろな仕事をしてきました。そのなかには忙しくて大変な仕事もありましたが、暇で暇で仕方のないような仕事もなかにはありました。
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学生時代の同級生などに「俺の仕事、簡単でしかも暇なんだよね」と言うと、「うらやましいなあ。」「俺の仕事と代わってくれよ」などと羨ましがられたものです。しかし、後々になって考えてみると、ラクで暇な仕事に就くというのは、必ずしもハッピーというわけではないと感じます。
例えば、大学生1回生~四回生秋のときのアルバイト先である古本屋がそうでした。やることといえば、レジの椅子に座って店番をしているか店内の掃除をしているだけ。時給こそ高くはありませんでしたが、とにかく暇で楽な仕事でした。しかも、店長は趣味の釣りで不在なことが多く、ひとりで勤務するときはやりたい放題。こっそりスマホをいじったり、マンガを読んだりしていました。「社会でお金を稼ぐって余裕だな」と正直なところ感じていました。 
ところが、私が大学4回生の夏のこと。店長から電話がかかってきて、秋口に古本屋を閉めることを言い渡されました。売り上げが少なく赤字続きだったとのことです。もちろんアルバイトたちは全員解雇です。暇で楽な仕事にはそれなりの理由があるのだなということを身をもって知った出来事でした。
その後、大学を卒業して正社員として働いた会社は半月で辞めてしまいました。また、フリーターとなった後は、コンビニバイト、家電量販店、スーパーレジ、引っ越しなどいろいろアルバイトを転々としましたが、どれも長続きしませんでした。その理由をふりかえってみると、仕事に対する耐性がなかったのだと思います。やはりそこには、古本屋で楽でのんびり暇なアルバイト生活を送っていたことへの慣れがありました。
仕事というものは、基本的には厳しいものだということを社会に出るまでに知りませんでした。ですから、仕事が少しでも大変だったり、先輩に叱られたりしたら、「こんなキツイ仕事やってれるか!」と思い、すぐに辞めてしまったのです。
以前読んだ本に「若いときには苦労した方が良い」と書かれていましたが、その通りかもしれないと思いました。現に、私の大学時代の友人たちを思い出してみると、学生時代にはそれなりに大変なアルバイトで試行錯誤しながら社会人としてのマナーを身に着けたり、自分に合った道を探すことをしていました。
一方の私は、その間、のんびりとぬるま湯に浸かり、社会をナメきっていたため、その報いを後で受けることになったようです。
暇で楽な仕事は、確かにやっているときは気楽で良いものかもしれません。しかし、暇であるということはそれなりの理由があるわけです。儲かっていない可能性が高いため、失職するリスクを考えておいた方が良いと思います。また、厳しい社会を生き抜いていくうえで、私のようにぬるま湯に浸かりきってしまわないように注意しなければいけないと思います。
     (楽な仕事とは 30代男性)

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