暇な県臨時職員の仕事を辞めた理由

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社会人になってから私はものすごく忙しい福祉関係の仕事をしていました。
経理はじめ、事務所内の事務作業のほとんどすべてを一人でこなしており、毎日残業が当たり前でした。残業が終わって仕事を切り上げるのは、毎日大体22時頃でした。
無心に働きつづけ気が付いたときには半年で5キロほども体重が減っていました。そんな忙しい生活を送っていると、年齢的には若くても体調不良になるものなんですね・・。
私は結局3年間、その福祉関係の仕事で働きましたが、疲れ果ててしまい退職をしました。表向きは寿退職という形での退職でしたが、実際のところ、その忙しく過酷な勤務に心身が悲鳴を上げていたのです。
私はその福祉関係の仕事を辞めてから、しばらくの間は友人と旅行に行ったり、資格の勉強をしたりとのんびりとした生活を送っていました。
そんなある日のことでした。結婚する直前に受けていた県の臨時職員の求人に空きが出たという連絡があったのです。

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結婚後の予定は特にありませんでしたし、私は結婚式を終えてから県の臨時職員として仕事をすることになりました。
県の臨時職員として勤務することになった私。私が配属されたのは、県の農業普及事務所という事務所でした。
そこでは産休職員の代用ということでの勤務でした。就業時間は8時半から17時でお昼休憩は1時間ありました。
私以外の職員は10名ほどで同年代の臨時職員の人も1人いました。公務の仕事は一般的に楽なイメージがあるかと思いますが、私は油断することはありませんした。
仕事といえば前職(福祉関係の仕事)をしていたときのイメージがあり、多忙な毎日がやってくることと想像していました。
しかし、待てど暮らせど電話がほとんど鳴らなかったのです。しかも、訪問客もめったにありませんでした!
結局、私に課せられた主な仕事としては、お茶出し、電話番、書類のコピー、その他雑務といったごくごく簡単なものばかりでした。
ある程度仕事に慣れてくると、暇で暇で仕方なくなりました。ですから、お昼休みに近くの図書館で本を借りて読んだり、パソコンで検索して時間つぶしをする始末でした。
分刻みで忙しく業務をこなしていた以前の職場とは180度かけ離れた、まったりした自由な雰囲気の職場でした。
上司の人にも特に注意されることもなく、無理な仕事を特に任されることもなく、ただただ椅子に座っているだけの暇な仕事でした。
そんなに楽で暇な仕事なのに、お給料はなんと日給6500円ほどももらえていました。椅子に座っているだけで月に14万ほどのお給料が貰えたのです。
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その県の臨時職員のお仕事は、臨時職員ということで契約期間は1年間でした。
1年間まったりと楽ちんな生活を送らせていただいたわけですが、契約更新の話が上司からありました。
「今の事務所は閉鎖になるから、来年は通勤時間が1時間ほどかかるけど新しい事務所へ行ってもらっていいかな?」。
確かに、楽で安定したお給料もいただけるので、条件的には何の問題もなくありがたい話でした。
しかし、信じられないことかもしれませんが、あまりに仕事が暇すぎて何もやりがいのないのがストレスになっていたのです。
結局、私は契約更新をしませんでした。
傍から見ると、この県の臨時職員のお仕事は、本当に暇で楽なのでラッキーだとは思われるかもしれません。しかし、私には向いていませんでした。
罪悪感というか申し訳なさというか、こんなに暇で何もしていないのにお給料をもらうことに対するためらいの感情で苦しむようになっていたのです。
もし、以前の忙しい福祉関係の職場を経験していなければ、この臨時職員の仕事が当たり前だと思っていたかもしれません。
また周囲からは「そんな条件のいい仕事なのにもったいないよ」と散々言われました。
ただ、まったりと暇すぎる職場で1年間働いてみて、やはり仕事というのは目標や達成感がなければ面白くないなと思いました。
そういう思いから私は県臨時職員の仕事を更新しませんでした。
                  
     (楽な仕事の体験談 30代女性)

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