楽すぎて逆に疲れる?オフィッスビル管理

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私が経験した楽な仕事は、オフィッスビルを管理する仕事です。メーターをチェックしたり、電球が切れたら業者さんに連絡したり、催し物のチラシを貼ったり、イベントを企画したり。オフィッスビルに入っている店舗とは賃貸契約を結んでいるので、その会計処理をするスタッフもいました。
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定年退職をした人が主に働いていました。社会人としてのキャリアがあったほうが有利な仕事ではありましたが、ちょっと教えてもらったら誰にでもできてしまうような簡単な仕事内容が多かったです。それ以前に、仕事量がとても少なく、とにかく暇で楽な仕事でした。
そもそも私たちがいなくても誰も困らないのではないのか?と正直なところ思ったほどです。やることがない人は雑誌を読んだりコーヒーを飲みながら競馬の話をしていたものです。それだけ暇な仕事であるゆえに、残業はよほどのことがない限りありませんでした。休みに関しても、土日祝日は完全に休みで、他も休みたい日があれば申請したらすぐ許可されていました。誰か休んでも困ることがないと言う状況だったからに他有りません。
ではそんな楽な仕事で毎日がハッピーだったかというと、少なくとも私の場合はそうではありませんでした。
気が付けば「ふー」とため息をつきながら毎日通勤電車に揺られ、心身共に逆に疲れることが多くなりました。
年をとったせいもあるのですが、営業マンとして忙しくバリバリ働いていた前職時代のほうが生き生きしていて疲れは少なかったように思います。
「一体俺はこんなところで何やってるんだろう?」「もっとできることがあるはずなのに」みたいに気付けばどんよりした気持ちになっていました。同僚たちもそういった人が多くて、前職でバリバリ働いていた頃の自慢話に明け暮れる人ばかりでした。それは裏返せば、今が充実していないから、過去の栄光を話題に引き出してくるしかないということなのでしょう。
人間はついつい楽に稼げる場を求め「お金がありさえすれば幸せになれる」と考えがちです。しかし、それは誰にでも当てはまるものではないのかもしれません。適材適所といいますか、仕事にやりがいがありかつ自身の能力を生かせる場に身を置くのがよいのではないかと思いました。
ですから私はそのオフィッスビルでの仕事は早期に退職しました。現在は小さな会社で安月給で忙しくも充実した日々を送っています。
     (楽な仕事の体験談 60代男性)

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