楽で暇だったピアノコンサートバイト

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私は今までさまざまなアルバイトを経験してきましたが、仕事を覚えるのが遅く、何をしても他人より時間のかかることが多かったです。そんな私が唯一、簡単に仕事をこなせて楽に感じられたアルバイトがあります。それは単発のアルバイトで、ピアノコンサートの受付をするというものでした。
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当時私はある楽器店で受付事務の仕事を本業に持っていたのですが、そこで親しくしていた先生がピアノコンサートを開くことになりました。
その際に誰か受付をしてもらえないかという話になり、受付事務の経験がある私に白羽の矢が立つことに。
ピアノコンサートの日程を聞いたところ、ちょうど私はその日休みでした、念のために上司に話をしたところ快諾していただけたので、すぐにそのアルバイトの話が決まりました。
私はそれまでにも友人が主催するピアノ教室の発表会で受付をした経験がありましたし、何といっても日当¥5000というアルバイト代が魅力的でした。
仕事内容は予想以上に簡単なものでした。やることといえば、当日チケット代金を支払うお客様の確認をして代金を受け取ることと、コンサートのプログラムを渡すだけでした。
お金のやりとりは大変そうに思われるかもしれませんが、大抵のお客様は事前に振り込みなどで決済しておられ、コンサート当日にチケット代金を支払うお客様は数名でした。ですから実質的にはコンサートプログラムを渡す作業がメインの仕事でした。そんなコンサートプログラムを渡す作業も、開演前の短い時間にほとんど終わってしまいました。
コンサートがいざ開演してしまうと、あとは開園後に遅れて来られたお客様をご案内するくらいのものでした。つまり、コンサート中は仕事という仕事はほとんど何もないという状況だったのです。
コンサートの時間は休憩時間を含めて3時間ほどだったのですが、自分の仕事が終わってしまうととにかく暇で暇でしかたたなくありました。かといって、途中何があるか分かりませんので勝手に受付を離れるわけにもいきません。ですから、お客様が出入りする際にわずかに聞こえるピアノ演奏に耳を傾けつつ、襲ってくる睡魔と戦っていたのを覚えています。
普段の受付の仕事が忙しかっただけに、この日のアルバイトは本当に楽ちんで暇に感じました。それなのに、日当は時給に換算すると普段の仕事よりも格段に高かったので、こんなに給料をいただいて良いものだろうかと思ってしまったほどです。幸いそのコンサートは何のトラブルもなく無事に終わりましたし、受付も最後まで何の問題もなく仕事を終えることができました。
普段から受付の仕事をしていて、そこで起こる様々な問題に対応していたからこそ楽に感じられたのかもしれませんが、とにかく楽で暇な仕事でした。私は元々人と接する仕事が好きですし機会があれば何度でもこのアルバイトを引き受けたいと思います。
                                   (30代女性)  

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