町議会議員選挙のウグイス嬢のバイト

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私はかつて楽なアルバイトをしたことがあります。それは、地方の町議会議員選挙のアルバイトでした。私に任された業務は「ウグイス嬢」です。
当時私はまだ選挙権を得たばかりの大学生でした。何か面白いアルバイトをしたいなと考えていたとき、この選挙のアルバイトを友人と一緒にやることになりました。
町議会議員選挙のアルバイトは、月曜日から金曜日の午前8時~午後2時までの5日間のお仕事でした。初日に選挙事務所を訪れた時は「選挙のことを何も知らない私が何かできるのだろうか・・・。」と不安でいっぱいでした。
そうこうしているうちに、いざ選挙カーに乗り出発。私と友人は後部座席に乗りました。初日ということで候補者の方が助手席に乗り、マイクを持ちひたすら名前を連呼して住民さんたちに挨拶していました。
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初日の私たちの仕事は車の中からひたすら手を振ることです。寒い冬の中、窓を全開なので寒かったです。
昼食タイムになり1時間の休憩を頂きました。お昼ご飯は選挙事務所で手作りの料理が用意されていて、たくさんのお料理を頂きました。午後も候補者の方と選挙カーに乗り、ひたすら手を振り続けました。それだけで初日は終了しました。
2日目~最終日5日目まで、私たちはいよいよウグイス嬢としてマイクを持ちました。友人と交代で、候補者の名前を連呼。そして手を振って下さった方には「手を振ってのご声援、まことにありがとうございます」と言葉を投げかけるのです。
他の候補者の選挙カーとすれ違う時は、「○○候補頑張って下さい」と声を掛けたり、先に声を掛けられれば「ありがとうございます。○○候補も頑張ってください」とエールを送り合います。
その繰り返しを一生懸命やっているうちに、あっという間にアルバイト期間の5日間が過ぎました。初日はとても寒かったのですが、翌日からはカイロをたっぷり用意して厚着をしてお仕事にのぞんだので寒さ対策はばっちり。
終わってみれば、とても楽でゆったり過ごせたお仕事でした。何といっても仕事内容は、ひたすら候補者の名前を連呼して手を振るだけですから。そればかりか、お昼ご飯をたくさん頂き、満腹感と車の心地よい揺れにとても気持ちよくなってきて眠気が襲ったほどでした。
そのくらい楽で、ゆっくりと過ごせるお仕事でしたが、日給は良かったと記憶しています。
地方の町会議員選挙だから、こんな素人の学生がすることができたのであろうウグイス嬢のアルバイト。国政選挙ならばおそらくありえないでしょうね。今考えてもとっても楽なお仕事で最高でした。
                (20代女性)

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