長年勤めた家族経営の喫茶店バイト体験談

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私は今まで数々のパート・アルバイトを経験しました。その多くは飲食店でしたが、それぞれ良いところもあれば悪いところもありました。その日々の中で感じたことは、仕事が長続きするかにおいて重要なのは仕事内容、勤務時間、給与体系以外にもあるとわかりました。それは「人間関係が楽かどうか」です。
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そんな私は、働く中で人間関係について一番苦労してきたからです。一緒に働く人ひとりひとりみればよかったと思う職場もありました。ただ、全体的にみるとそれが決して働きやすい環境ではあるとは限りませんでした。また、時には仕事内容は簡単でも人間関係が良くなくてストレスが溜まって早期に辞めてしまった職場もありました。
そんな中、私が今まで一番人間関係が楽だと感じた職場は、家族経営の喫茶店でした。その喫茶店は東京都のある商業施設内にある甘味処。私以外には店長と店長の母親といった常に3人体制の個人店です。
甘味処なのでメニュー数が少なく、オーダーを受ける際も伝票に手書きで記入するといった形式のお店でした。まさに高校生や大学生などのバイトデビュー組にはぴったりのお店だと思いました。
その家族経営の喫茶店での仕事内容はホールでの接客のみ。厨房での作業は一切ありませんでした。お茶はお客様がお見えになったとき提供しますが、電気ポットのお茶を入れるだけの簡単な作業でした。1日を通しての業務内容としては以下のような感じでした。
喫茶店がオープンする前に準備として店内の掃き掃除とテーブル拭き、ショーケースにお持ち帰り用のあんみつなどを並べます。オープン後は、お客様が店内にいらっしゃらない時はひたすら掃除。そこは徹底していました。ショーケースの汚れチェックは頻繁にします。その他ソファー、椅子拭き、メニュー拭き、店が木製の格子で囲まれていたので、その格子を拭いていきます。1日を通して全てやるべき項目が決まっていました。できない項目があれば、夕方のバイトさんに引き継ぐ時にそれを伝えます。
暇で手の空いた時は、箸袋に箸を入れる内職のような作業もやっていました。仕事内容は単調で難しいことは一切ありませんでした。たまに店内で接客をしているときにお持ち帰りのお客様がレジに並ばれることはありませんでした。ただ、そういうときは手伝いに出てきてもらえます。
喫茶店での仕事は、他のスタッフとお話することは挨拶とオーダー以外ほとんどなく、ひとりで黙々とこなす感じでした。とにかく人間関係が楽でした。決められたことをコツコツこなしていくタイプの人には、とても向いている職場だと思いました。
このように他の従業員と関わることも少ない状況は、時には暇で退屈だと感じたこともありました。ただ、それまでの職場でわずらわしい人間関係を幾度となく経験してきた思いを考慮すると、間違いなくこの職場が、今まで勤めた中で一番人間関係が楽で働きやすい職場だったと思います。そのように人間関係が楽だったことがその喫茶店で長年働かせて頂いた最大の要因だったと今になっても思います。
 (人間関係が楽なアルバイト 40代女性)

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