陸上自衛隊の楽で暇すぎる部隊

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私は約6年間、陸上自衛隊に勤務していました。
自衛隊といえば、現在では「やれ尖閣だ」、「安保法案改正だ」、「海外派遣だ」などとすごく忙しいイメージを持たれがちですが、実は部隊にもよるのです。

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自衛隊といっても忙しい舞台と暇な部隊がある
確かに、自衛隊の部隊の中にはその先駆けとなって猛訓練、激務に励む部隊もあります
しかしその一方で、そういう時代の流れから取り残されたようなお荷物部隊、もしくはやることがなくて存在価値の薄い部隊も存在しているのです。
自衛隊はものすごく忙しい部隊と、そうでない部隊の差が激しいという特徴があるわけです。
忙しい部隊にはその労働に見合う報酬が出ればいいのですが、残念ながらそのような制度が整っていないばかりか、いくら残業しても残業代というものが全く出ません。
考えようによっては、早く仕事を終え、早く帰らないとバカを見る職場なのです。
また、忙しい自衛隊の部隊と暇な部隊に対する仕事の割り振りと言いますか、そういうものも全くと言っていいほどできていません。
これは組織運営、業務の効率化の概念が欠落しているともいえるかもしれませんが・・。
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暇な部隊で勤務していた私
かくいう私は自衛隊ではいわゆる「暇な部隊」で勤務させていただきました
普通科連隊という昔でいうところの歩兵部隊です。
この普通科連隊は、かつては時代の流れから廃止が決まっていた部隊で2000年ごろに部隊は解散する予定でした。
当時は、脅威のなくなった地域のその部隊を解散する事で、今熱くなっている西方、九州、尖閣方面の部隊を増強しようという考えだったようです。
しかしその部隊の駐屯する地域の偉い人から「移転してしまうと町の産業(特に飲み屋)が多大なダメージを受けることになる、なんとか残ってもらえないだろうか」という話が出たことなどから残すことが決まったようです。
そんなあってもなくてもよいような部隊だったので、普通科連隊としての仕事は残っているものの「俺たちは存在価値のない部隊」という自虐的な意識が蔓延しておりました。
自衛隊の仕事をバリバリやりたいと思っていた同僚からは、「この部隊が解散すれば都会の方に行けたのに・・・」という恨み節も聞こえてきていました。
で、仕事内容はというと・・・事実上やってもやらなくても一緒のような書類整理と、とってつけたような体力錬成。あとは、何を仮想敵にしているんだかわからない演習でした。
「果たして俺の仕事は世間様に顔向けできる内容なのだろうか?」と時折考え込んでしまうくらい楽な仕事内容でした。
体力錬成、演習がある時ならまだしも、何もないときは本当に楽を通り越して暇すぎました。
あまりに暇でやることがないので、何度も手入れした武器を再び分解整備してみたり、何度も洗った車両をもう一度掃除してみたり・・
それすらもやることがなくなると、休憩と称して仲間とパチンコ談義を1時間しているような状態でした。
そんな楽で暇な部隊でも、激務の部隊と給料は一緒です。職場にいさえすれば給料が出るわけですから、あれ以上楽な仕事はなかったと思います。
 
(楽な仕事の体験談 30代男性)

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