転職は軽はずみな動機で考えない方がいい!そう私が思う理由(30代男性)

転職あれこれ
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私は30代後半で製造業から事務系の仕事に転職をしました。転職をした理由は、前職よりも快適なオフィッスで働きたかったからです。

前職は製造業の仕事で、職場での人間関係も良好で仕事も楽しかったです。ただ、なんとなくもっとオシャレに働きたいと思うようになりました。イメージとしては
高層ビルの優雅なオフィッスでデキルサラリーマンになりたいみたいな・・。

そんな軽い動機で転職をしました。たまたま親戚のつてもあって、都内の某大手企業に転職が決まりました。高層ビルにオフィッスを構える一流と言われる会社。
まさにイメージ通りの素敵な会社でした。給料も前職よりも高い条件が提示されていました。

私は「これで人生の勝ち組だ」と思い歓喜しました。バラ色の人生がこれから展開していくはずだ。そのように感じたのです。

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そして転職後、私は高層ビルの一角にオフィッスを構えるその大手企業にスーツをびしっときめて通勤するようになりました。

しかし、現実は、そのバラ色のようなイケてるサラリーマン生活とは全く違っていました・・。

大学を卒業して新卒で入った子なら、皆から歓迎されるかもしれません。しかし、30代後半で中途採用組として転職してきた私は・・

いわば転校生のような扱いでした。

もちろんやさしく声をかけてくれる人もいるわけですが、どちらかというと「この人誰?」「仕事できるの?」みたいな冷めた目線で様子見してくるような雰囲気だったのです。

それは厳密にいうと、冷めた目線と、「どう扱っていいか分からない」という戸惑いが交錯したような空気感だったと思います。

上司からだけではなく、年下からの目線も結構プレッシャーになりましたね。

当然のことながら、転職後は社内での人脈は一から築くことになります。前職ではパートのおばちゃんや大学生のアルバイトらと和気あいあいと楽しみながら仕事をしてきて、それが当たり前と思っていたのですが・・

転職先ではそんな気さくなムードは皆無でした。

30代後半で転職してきて社内で新たに人脈をつくる。転職先での仕事を覚えるとともに、これが意外と大変だと思いました。

同年代は確実に自分の上司ということになるだけに距離がありますし、かといって年下といってもジェネレーションギャップがあり何を話していいか分からないという状況でした。

言ってみたら20代の子ですら私にとっては先輩であり、仕事を自分より知っているわけです。ですから、30代後半男性の私が「すいません。コピー機はどちらにあるのでしょうか・・?」みたいに敬語で話しかけねばならないような雰囲気にありました。

前職では年下に敬語を使ったことはありませんでした。しかし、転職先では自分よりも10才以上も若い子でも自分よりもキャリアが上なわけで・・

誰かに強制されるわけではないのですが、こちらが敬語で話しかけなければならない雰囲気にあるんですね。

なんだか惨めな気持ちになったものです。

(年下の)上司の中には、キツイことをズバズバ言ってくる人もいました。例えばミスをしたりうまくできないことがあると「え?こんな簡単なのもできないの?今まで何やってきたの!?」みたいに軽く馬鹿にされるようなこともあったりしました。

ですから転職して間もないころは、いろんな人の目が気になりいろいろ気を遣ったものです。とにかく仕事以外のエネルギーが必要で・・毎日クタクタになって帰宅していたことを思い出します。

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転職を経て30代後半男性に求められるの、それは「即戦力」と「適応力」だと感じました。

30代後半ともなれば「仕事はできて当たり前」とみなされるんです。仕事のやり方で分からないことがあっても下手に他人に聞けないし、ミスをするわけにいかないし・・「この人は30代後半のベテラン風だから当然デキルだろう」と見なされ多大なプレッシャーに苦しみました。

そして上記したように「適応力」も重要。転校生のような状態から、一から人間関係を築いていき自分のポジションを社内に確立することですね

いろんなハードルがありましたが、仕事を覚えていき、半年くらい経って人並みにいろいろできるようになると、次第にそういったプレッシャーからは解き放たれていきました。それは仕事をきちんとすることで、周囲からも次第に信頼されてきたからだと思います。転校生がようやく受け入れてもらえたという感じでしょうか。

逆に言えばそのハードルをクリアするまでは試用期間のように査定されているようで・・転職後は毎日胃が痛かったですね。

30代後半に転職して思ったことは「軽い動機で転職をしないほうがいい」ということです。

私に関していえば、正直なところ、前職に戻ることができるならば戻りたいという気持ちがあるのも確かです。転職して良かったか悪かったか・・それはまだわかりません。しかし、少なくとも「快適なオフィッスで働きたいから」という私の動機は浅はかだったなと感じます。

実際に高層ビルの快適なオフィッスで働いてみても、感動したのは最初だけでしばらく経ったら当たり前になってきましたし・・というよりその空間を楽しむ精神的余裕はとてもありませんでした。

あと、給料は確かに上がったのですが、残業が続く毎日となりました。家族サービスに使える時間は明らかに減少してしまい、なんだかなあ・・と思う次第です。

20代の若い人ならいろいろ失敗してもいいかもしれません。しかし、30代後半となるとなかなか失敗は許されないものです。転職をしてすぐに退職したら世間の目も厳しいですし、次の転職先はなかなか見つからないでしょうし・・

ですから30代以降の人は、本当にやりたい仕事であるのか、どんな人に支えられているのか、仕事は自分の今後の人生に何をもたらしてくれるのかなど、いろいろ考えたうえで転職を考えるのが良いと思いました。

  (転職の体験談 30代男性)

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