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ブラック企業勤務でやつれた友人と再会した話(40代男性)

社会には楽なバイト・楽な仕事もあります。
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ブラック企業勤務でやつれた友人と再会した話(40代男性)
私は東京都内に住む40代の男性です。今から3年ほど前の話になりますが、久しぶりに 昔のバイト仲間であった友人と再会しました。15年ぶりのことです。当時、友人は部下や先輩からモテモテでした。ファッションセンスが良く、スターばりのイケメンだったのです。

しかし、久しぶりに再会した友人は正に別人でした。雰囲気が何だか違っていて、「よ、久しぶり~」と声をかけられるまでは本人だとは気づきませんでした。

15年前は江口洋介のようなロン毛だったのに、再会したときの友人の髪はスポーツ刈り。服は何日も着替えていないようなヨレヨレの状態で、ファッションセンスはまさしく0でした。

また、頬がこけて目に輝きがありませんでした。とにかく、やつれきっている感じでした。目も焦点が合っていない感じで、直感的に異変を感じました。友人は転職をして、土木関連の仕事をしている話していました。食事を一緒にとりながら、昔話をしはじめたとき、友人の携帯が鳴りました。

やべえ。社長から電話だ」。友人は顔を青ざめて柱の陰に入って「も、もしもし・・」とすぐ電話を取りました。2メートル離れていましたが、電話越しに怒鳴り声が聞こえ、友人は「すみません・・。申し訳ございません・・。」と謝っていました。

「大丈夫か?」私が聞くと、友人は「ああ。毎日のことだから・・まあ飯でも食おう」と答えました。休みの日なのに仕事の電話とは、大変だなと内心思いながら、15分ほどすると、再び、友人の電話が鳴りました。

また社長からだということで同じように友人は柱の陰に行き、電話越しにひたすら謝っていました。そんなことが1時間の間に5回ありました。話によると、友人が勤めている会社の社長は、性格的に気性が荒く、細かいところまでチェックするらしく、少しでも気になることがあれば、その都度電話かかってくるとのことでした。

それにしても変だなと思い、私は再会して感した違和感を友人に正直に伝え、事情を聞きました。「いや・・大したことないよ・・。」と最初は口を濁していた友人ですが、次第に真実を喋りはじました。

友人が勤める会社は、入社した時は20人近く社員がいたそうです。しかし、入社時の社長が定年退職をして、その後に社長に昇格した人物がかなりキツイ人間なのだとか。とにかく、パワハラがあまりにもひどく、怒号に加え、手を出すのも日常茶飯事で・・

皆辞めてしまって今は社長を含めて3人しか社員がいないというのです。

勤務時間は9時~17時。しかし、それは表向きに過ぎず、そこから延々と残業がつづきます。だいたい深夜1時くらいまで仕事がつづくのだとか。そして、家に帰ってからも休めません。なぜなら、社長から何度も電話がかかってくるというのです。

結局、朝の5時ぐらいまで電話に付き合わされ、そこから2時間ほど寝て出勤という毎日を過ごしているというのです。 睡眠時間は 1日平均2時間ぐらいで 短い時で30分ぐらいしかないということでした。

数日しかないお盆休みや正月休みでも「これから反省会するから」と会社に呼び戻されることもあったのだとか。

それだけ働いたら、金銭的には全く問題ないだろうと思いきや、全くそれもないのだとか。というのは、社内にタイムカードが設置されておらず、毎日サービス残業を強いられているというのです。

そして驚くことに、仕事でかかった電話代は社員が負担し、出張でネットカフェで作業をするときは、ネットカフェ代も自腹だというのです。

勤務時も大変で、少しでもミスをしたら社長から怒号が飛び、時にはビンタが飛んでくるので、神経が持たない毎日を過ごしているとのことでした。そして、仕事でミスをしたら罰金まで取られるシステムがあるとのこと。その罰金のために 社長から借金をしているということも話していました。

その話を友人から聞き、この現代にこんなひどい会社が存在するのか!?と驚きました。

そして、私は「そこまでしてなぜその会社で働き続けてるのか?俺だったら速攻で辞めるけど」と言いました。すると友人は言いました。

「 ん・・・・ やっぱそうなのかな? でも俺は別れた妻に養育費を払わないといけないし・・辞めてすぐに仕事が見つかるとも限らないし・・」 そのとき友人が妙に歯切れ悪く話していた事が忘れられません・

どこかの本で読んだことですが、まさに思考停止状態にあると感じました。パワハラ経営者によくある手口として、とにかく社員を過労状態に追い込むことをする。そして思考を停止させて「辞める」という気力さえ奪ってしまう・・・。

友人はまさにその思考停止状態にあると感じました。また、そのとき知って気の毒だと思ったことに、友人はこういった毎日が原因で離婚をしていたこと。というのは、あまりに残業続きであるため、奥さんは「誰かと不倫しているのではないか?」と疑い、心が離れてしまい離婚してしまったというのです。

「子供と会いたいよう・・でも、俺みたいなダメ人間は父親としてふさわしくないだろうな・・」と涙を浮かべていた友人の姿が忘れられません。

私は友人に速攻で労働基準監督署に行くことを勧めました。また、仕事なら職種さ選ばなければいくらでも選択肢はあるはずだと伝えました。

それから3か月後、友人からそのブラック企業から退社することができたと連絡がありました。辞めるまでに社長が引き止めにかかり、かなり暴力的な対応されたらしいですが、なんとか退職願を受け取ってもらえたと話していました。「労働基準監督署」というキーワードも武器になったとか。

友人は、退社後はしばらく心療内科に通い、心のケアをした後、社会復帰。現在では全く他の業種で働いていて「一日6時間以上寝れるのが何より幸せだ」と話しています。本当に良かったと思いました。

友人の話を聞いて思ったことがあります。 それは、ときには「逃げる」という選択肢も時には立派な選択肢であるということです。日本人は仕事は歯を食いしばって頑張ることを美徳としています。しかし、それはケースバイケースだと思うのです。

働く環境を間違えて、友人のようにブラック企業に入社してしまえば、搾取されて、自分の心身の健康を奪われてしまうからです。 真面目で律儀な人ほど会社の期待に応えたいと頑張ってしまいがち。しかし、残念ながら、ブラック企業の経営者は、社員の幸せや将来など微塵も考えていません。

解決策としては労働基準監督署など公的機関や信頼できる友人や家族に相談することだと思います。何より、ひとりで悩まないことが重要ではないかと思いました。

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