私が今までやった仕事のなかで「暇で楽だなあ」と思ったアルバイトは派遣会社から紹介された、美術展覧会の搬出スタッフのアルバイトです。
その仕事内容は非常に暇で楽でした。
搬出スタッフがやる事は、以下の2つです。
まず1つめは、絵を運ぶ作業です。美術展覧会に出品した作者さんは展示期間が終われば展示した絵を取りにくるので、そのお手伝いをするのです。といっても、絵を展示してある場所から外すところからやるわけではありません。展示してある場所から外す作業は、別の業者の方がやってくれており、更に、絵を取りに来た作者の絵が見つけやすいように、ナンバーをふって、仕分けまでしてくれています。
絵を受け取りに作者さんが来たら、私たちアルバイトの搬出スタッフは、作者さんからナンバーの書かれた紙を受け取ります。
そして、仕分けしてある絵の中から、同じナンバーの絵を、作者さんの元へ持って行くという作業を行うわけです。
中には大きい絵もありますが、キャンバスは木と紙からできていますし基本的に重量は軽いです。もし、1人では持てない大きさの作品があったとしても、搬出スタッフは4人はいるので、2人がかりで持って行けるので楽です。しかも、持っていくといっても、移動距離はだいたい10mくらいのもの。しんどいはずがありません。
また、絵をとりにくる作者さんといろいろコミュニケーションをとらないといけない場面もなくて気楽なものでした。
しかも、作者さんが絵を取りにくるペースはだいたい10分に1回くらい。つまり勤務時間の9割くらいの時間は暇ということです。なのでのんびり仕事ができてラッキーというのを通り越して、はっきり言って暇すぎました。
搬出スタッフに課せられた2つ目の仕事内容は、展示会に使用した備品の片付けです。とはいっても、美術展示の備品は大きいものはありませんし、法律の問題で、高所での作業もないことになっています。具体的には絵を飾るのに使った釘を抜いたり、絵を吊るすのに使ったワイヤーを丸めて片付けたり。あるいは飾り付けで使ったカーテンを外したり、オブジェを片付けたりくらいです。どれも簡単で楽な作業ばかりで、他のアルバイト搬出スタッフとおしゃべりしながら気楽にやってました。
これだけ暇で楽な仕事内容にも関わらず、きちんと休憩もありました。予定より早く終われば、早めに帰してくれる事もあり。これで時給は1000円もありましたからかなりおいしい仕事でした。
仕事が暇で楽である上にスタッフのなかに怖い人もおらず、ストレスも完全フリー。みんなで楽しみながらやっている気楽な雰囲気でした。また、経験者の方が最低でも2人はいたので、私のような初心者でも安心して仕事ができましたし、仮に未経験でも難しい仕事ではありません。むしろ、どうやって暇をつぶすかを考えるのが大変なくらいです。
(20代男性)
暇な美術展覧会の搬出スタッフバイト
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