ショッピングモールでの暇なバイト

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今でも時々みかける「交通量調査」のアルバイトを私は学生時代やったことがあります。交通量が多いところならまだしも、この交通量のアルバイト、人通りが少ない場所に配置されたときは暇で暇で仕方がないのです。
当時、私が経験した交通量アルバイトは、千葉や茨城など関東近郊の新しくできたばかりのショッピング施設での出口量を計測測するというものです。
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大型施設には出入り口がたくさんあり、何人かのチームで時間交代制で出入りするお客様の人数をひたすらカウントするわけです。
メインの入り口はお客様でとても混雑していて交通量を計測するカウンターが追いつかないくらいなので数人配置されるほどでした。
一方で、人通りが圧倒的に少ない出入り口もありました。そのような場所は基本1人でやるので私たちの間では「孤独の門番」とひそかに罰ゲーム扱いで呼ばれていました。
「孤独の門番」に当たれば、平日なら1時間に数人往来するかどうかというときもあります。そんなときも、交通量調査員は誰に見られているか分からないので、パイプ椅子にお行儀よく座っていなくてはいけません。当然のごとく携帯をいじったりや本を読んだり、音楽を聴いたりなど厳禁でありますから、ただひたすら1人で考え事をしながら過ごさないといけないのが現状でした。
お昼ごはんの後などはまさしく睡魔との戦いとなりました。あまりに暇すぎて、時間が過ぎるのが遅く感じたものです。ただ、このショッピングモールでの交通量調査のアルバイトは割と日当が良かったりしたので、大学の講義がない日には、結構な日数で入っていました。
ちなみに友人は「孤独の門番」に当たったときは、楽を通り過ぎてあまりにも暇なので、お客様が通らないときは、椅子から立ち上がりストレッチをしたり周りをウロウロしたりしたそうです。他の仲間は小さい声で歌っていたそうで・・・どちらも万が一通行人が来たらと思うと私は出来ませんでした。
私はというと、眠気に襲われないように且つ、集中しすぎてカウントし忘れないようなことを考えつつ、将来のことなど色々考えをめぐらしていました。
この「孤独の門番」の場所から戻ってきた交通量調査員はたいがいは「人は1人では生きていけない気がする」ですとか「しゃべる相手がいるっていいね」などと、孤独感から解き放たれた安堵の言葉を漏らしていたものです。
ショッピングモールの交通量調査アルバイトは体力的にはすごく楽なお仕事だと思います。しかも日当も多めに頂けるアルバイトなのでとてもおいしいです。ただ、配置される場所によっては本当にただ座っているだけでほぼ時間が過ぎて終わるのでむしろ申し訳ないような気分になったものです。
                                  (30代女性)

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