楽すぎた田舎道での交通量調査の仕事

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私は学生時代、多くのアルバイトを経験しました。その中でも最も楽な仕事だったのが、交通量調査のアルバイトでした。交通量調査のアルバイトの仕事内容は、指定された車道に車が何台通過するかを測定するというものです。
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具体的には、指定された車道が見える歩道の一角に簡易椅子を置き、そこに座って車が通過したら、手に持っているカウンターをクリック。
1時間経過したら通過した車の台数を所定用紙に記録するという作業を延々と行います。
交通量調査のアルバイトといえば、仕事自体があまりに単純ゆえに、楽な仕事の代表格のひとつとして知られています。ですから忙しくてもしれているわけですが、私が交通量調査のアルバイトを体験したその日は「こんなことでお金をもらってもよいの?」と後ろめたくなるくらい楽すぎるものでした。
その理由は、交通量調査をした車道が、田舎にある小さな車道だったからです。何と、1時間に1台、車が通るかどうかというほど、ほとんど車が通らない道だったのです。
交通量調査のスタートは朝7時からでした。指定された車道脇の歩道の一角に簡易椅子を置き、そこに座って、車がやってくるのを待ちました。しかし、待てど暮らせど車は通りません。なんせ田舎の道ですから・・
結局、7時~8時まで車の台数を数えて計2台でした。しかし、それも通勤時間帯で車が多い時間帯だったのです。それからはただただ暇な時間が過ぎていったのです・・
実際のところ、仕事をしていたというより、ボーっとただ時間が過ぎるのを待っていたというのが正しい表現かもしれません。何せ、1時間に1台くるかどうかという車が通過したら手に持っているカウンターをカチッと押せばよいだけですので・・。
楽を通り過ぎて、はっきり言って暇すぎました。同じ場所にずっと座っていることは必須ではなかったので、交
通量調査員たちは測定しているポイントが見える場所であれば、自由に動き回って、好きなことをすることができました。
ある交通量調査員は近くに雑誌が山になって捨ててあったので、その雑誌を読んでましたね。仮に雑誌を読んでいても、車が通過することくらいはわかりますので、全く問題ないという状況でした。
他にもその場で運動している交通量調査員や、そのあたりを走っている交通量調査員もいました。それでも全く問題はありませんでした。なんせ、指定用紙に車の台数を記入することを入れても、1時間のうち59分以上が休憩時間のようなものですので・・
ちなみに当日は、数名でチームを組んで、1時間ごとに交代しながら合計8時間の交通量調査を行いました。1時間調査をしたら1時間の休憩が入り、休憩が終われば1時間調査、そしてまた1時間休憩・・というサイクルを繰り返していくのです。
1時間の休憩に入るとき「お疲れ様です」と交代の交通量調査員さんから毎回声をかけられましたが、疲れるはずもなく疲労度もゼロでしたね。むしろ、どちらが休憩の時間なのか、わからないくらいになってしまっていました。
結局、その田舎の車道で交通量調査をした日は、全員の交通量をあわせてても、測定した交通量は20台以下でした。これで日給をいただいたときは、「こんなのでお金をもらっていいのかな・・?」と悩んでしまうほど、さすがに気が引けたのを記憶しています。
                              (40代男性)

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