高校生の頃、ショッピングモール内の回転寿司屋でアルバイトをしてました。その仕事があまりに暇すぎて印象的でした。私がアルバイトをしていた回転寿司店が入っているショッピングセンターの目の前には大手の100円回転寿司がありました。格安のお寿司盛り沢山で、その店はお客がいつも一杯だったのですが、私のアルバイトしていた回転寿司は高級志向で一皿300~800円などとショッピングセンター内のお店とは思えない値段設定でした。ですから、いつも客が少ない状況でした。
それにも関わらず、そのお寿司屋さんは高校生のアルバイトも高時給という待遇でした。
土日は割とお客さんも来ましたが、平日は本当に数組しか来ませんでした。
ですので、とにかく暇で暇で仕方がありませんでした。ずーっとお寿司に乗せる蓋(使いまわし)をアルコール除菌したり、掃除したりと、何か仕事してますよ風を装っていたものの、何時間もやることもなく本当に暇である日々がつづきました。ある日なんかは、1人もお客さんが来なくて、アルバイトスタッフとずっと談笑をしてその日の仕事が終わったという日もあったほどです。
ちなみに私はそのショッピングモール内のお寿司屋さんでアルバイトをする前はファミレスで働いていたのですが、そのファミレスはお客さんがひっきりなしにやってくる忙しいお店でした。そんな忙しい日々と比べると、そのお寿司屋のアルバイトのあまりの暇さ加減は、ありえない状況でした。仕事らしい仕事は何もしておらず他の従業員と談笑しているのがほとんどなのに、一回の出勤で数千円もらっていました。当時高校生だった私にはとってもあまりにありがたい職場でしたが、あまりに暇すぎてそれが逆に苦痛にも感じるようになっていきました。
暇な職場は、一見すると楽なように思われがちですが、時間が経つのが遅く、ある意味苦痛でもあったのです。楽なアルバイトを探すなら、そこそこぽつぽつと常にお客さんが来るようなお店がお勧めです。ですが、実際暇すぎるお店か忙しすぎるお店かは両極端だったりします。また、店外からは分からなくても仕事内容が体力的にきつかったり、従業員の仲が悪かったりと色々な問題は入ってみないとわからないことも多いのが仕事の現状だと思います。そんな私が仕事を通してたどりついた結論は、本当に楽な仕事なんて滅多にないということです。
ちなみに、私はそのショッピングモール内でのお寿司屋さんに約1年間勤めた後、高校卒業と共に退職しました。その後、1年間の浪人生活を経て大学へと進学。大学生になった私は久しぶりにそのショッピングセンターに訪れました。「久しぶりに懐かしいあの店でお寿司を食べよう」「みんな元気にやってるかな?」そんな思いを抱きつつショッピングセンターに入ると、見事にお店がなくなって、ケーキ屋さんに変わってました。同じショッピングセンター内の他の飲食店に以前お寿司屋さんで一緒だった方がいたので、お話を伺ったら、私のやめた約半年後くらいに回転寿司店はつぶれてしまったようです。
(暇すぎる仕事の体験談 20代女性)
回転寿司店での楽なアルバイト
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