個人経営の小さな旅館でのアルバイト

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私は高校生の時に小さな旅館でアルバイトをしていたことがあります。当時、「冬休みに入るし時間ができるからバイトでもやってみようかなあ~」と思っていたときアルバイト雑誌をめくったところ、ある旅館の求人が掲載されていました。その旅館は地元にあるのですが、住んでいてもどこにあるのか聞いたこともない程、小さな旅館でした。
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旅館の仕事と聞くと本当に忙しそうなイメージがありました。
私にそんな忙しい仕事がつとまるかなあと少々不安を胸に抱きつつも応募し、面接の末に無事採用に至りました。
その旅館は昔風の旅館で、宿泊料金が格安の為、外国人が泊まることも結構あるとのこと。
そんな説明を受けて、いざ仕事がスタート。従業員も少なくて私を含めて2人しかアルバイトがいませんでした。年末など繁忙期だけ人を雇っていて普段は家族だけで経営されているスタイルでした。
その仕事内容は主に、お客様の部屋の掃除やベッドを整えることでした。部屋数も少なく作業内容も簡単なので
、すぐに慣れてしまいました。あと、人に気を遣うことがほぼないというのもこの仕事が気楽にできた理由でした。というのは、昼間にお客様の部屋を掃除している時は誰にも見られることはなかったのです。もしフロントや配膳など接客ならいろいろ大変だったかと思いますが、私に課せられたベッドメイキングの仕事は一人でのんびり気楽にすることができました。部屋では掃除機をかけることも多かったのですが、私はもともと掃除をするのが好きで、自宅の部屋を掃除しているのと同じだなと思いながらルンルン気分で働いていました。
仕事が簡単で楽だった上にうれしかったのは、この旅館のアルバイトでは賄いも付いていたことです。昼夜問わず、休憩時間が来たら何かを食べさせてもらえました。店長がとても良い人で、お客様と同じ賄いを食べさせてもらえて、本当に美味しかったです。時にはステーキを焼いて頂いたことがあり、アルバイトなのにこんなに良くしてもらえるんだなと感心してしまったことを覚えています。年末はさすがに旅館も人が多く、忙しいなと感じたこともありました。しかし、それも一時的なものでしたし、いずれにしても他の仕事先に比べれば本当に楽な仕事でした。
その後ですが、冬休みだけの短期アルバイトのはずでしたが、店長に気に入ってもらえて、ときどき来てもらえないかと言われました。従業員の方々も皆良い人ばかりだし、働くことも悪くないなと思い続けることにしました。といっても、シーズン以外は旅館は閑散となるわけで毎日定期的に仕事があるわけではありまませんでした。少ない月で2日しか呼ばれないこともありました。月に稼げるアルバイト代が2万円もない位の金額だったですが、それはそれでありがたかったのを覚えています。
                                 (楽な仕事の体験談 20代女性)

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