ラクで快適すぎた前職の話

スポンサーリンク
スポンサーリンク

私は現在フリーターをしています。なかなか良さそうな会社が見つからない原因のひとつは、以前勤めていた会社があまりに楽で快適すぎたことにもあるかもしれません。
私が働いていた会社は各地に事務所があり、私はそのうちの小さな事務所の求人を見て面接に行きました。そのとき、事務所には社員さん一人だけが働いているという状況でした。無事にその会社事務所に採用されて出勤1日目、その社員さんから驚くことを伝えられました。それは「僕はあと一週間でこの会社を辞めるので一人で頑張ってね」ということでした。「え?どういうことですか?」と思わず聞き返したほど意味が分かりませんでした。
a0002_010998.jpg
職種はデーター入力で一日中パソコンに向かって数字を打ち込むという単純なものでした。
その単純で楽な作業にも驚いたのですが、それ以上に、採用されて1週間後に会社事務所をまるまる自分ひとりで使うことになるとは思ってもみなかったことでした。
一週間はその社員さんの監視の下、仕事をそれなりにキチキチこなしていたのですが社員さんが退職された後、残されたのは自分ひとり。しかもタイムカードもない状態だったので、仮に出勤時間に多少遅れても誰からもお咎めはないという状況でした。
仕事自体はデータ入力で電話にでる必要もなく、好きな音楽を事務所にかけて、まるで在宅で仕事を請け負っているような感覚で作業をするようになりました。事務所はエアコン完備、ウォーターサーバー完備、冷蔵庫完備、電子レンジ完備でしたので過ごすのに困ることは一切ありませんでした。また、当たり前のことながら、精神的に楽でした。何しろ事務所内にひとりですから、煩わしい人間関係や上下関係などとは無縁であったのです。
しかも時給は1000円もあり、残業はほとんどなしでした。繁忙期になると作業は増えたのですが繁忙期を過ぎると仕事がほとんど丸一日ない日もあったほど。そんな日はスマホで一日中ゲームに興じていました。それでも時給は発生しているので実質的に何もしないでお金をもらっていることになります。事務所は繁華街の近くにあったので何かと便利なのも良かったです。コンビニやお店も近くにいろいろあったので、仕事が終わったらコンビニにふらっと買い物にでかけたり、本屋に本を立ち読みしに行ったりしていました。
冷蔵庫の中には野菜や肉などを保存しておいて電子レンジ用の料理器具を使って毎日のように料理をして食べていました。そんな好き勝手は普通の会社ならできないことだと思います。ウォーターサーバーのお水も飲み放題だったので家からお茶パックを持ってきて毎日日替わりでお茶を楽しんだりもしていました。
こんなに楽ちんな職場はなかなかなく、一生ここで働きたいと思っていたのですが、ちょうど勤務して2年を過ぎた頃に、不景気のあおりを受けて東京本社が破産。自動的に、その会社事務所も閉鎖することになってしまいました。この職場の居心地が最高だったので、他の企業で働けないようになってしまいました。
                          (暇で楽な仕事の体験談 20代女性)

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました