暇すぎる古本屋でのバイトで感じたこと

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私は高校時代に個人経営の古本屋でアルバイトをしていました。
その古本屋でのアルバイトがとても暇で楽な仕事でした。

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そのアルバイトをする前、私はコンビニバイトや引っ越しバイトなど忙しい仕事をしていただけに、その楽チンぶりはまさに衝撃的でした。
私のバイト先だった古本屋は路地を入ったところにあるこじんまりとした店でした。
人通りの多い場所でなかったこともあり、お客さんの出入りもほとんどありませんでした
その作業は「本を磨く」、「本棚を整理する」、「店の掃除などの雑務」くらいしかありませんでした。それが終わればやることがなく暇になります。
店内の掃除など仕事がひと段落つくと店長は「本でも読んで、閉店時間になったら店を閉めて勝手に帰ってね」と言い残し、毎回家に帰っていっていました。
私はその古本屋で4時間勤務だったのですが、その大半はカウンター裏で本を読んでいました。
ある日などは、30分もしないうちにやるべき作業が終わってしまい、残りの3時間と30分間はずっと本を読んでいたことも。その日は巻数の少ない漫画シリーズを読破してしまいました。
友達にこの古本屋でのバイトのことを話すと「いいなあ。代わって欲しいなあ」などと羨ましがられたものです。
しかも、そんな暇なバイト先ですから休みも取りやすく、学校の試験前の1週間はもちろん、旅行や遊びに行くときもすんなり店長に休暇の許可をもらえていました。
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ただ、こんなおいしいバイトですが反面2つのデメリットがありました。まず1つ目のデメリットは給料が安かったことです。
高校の友人たちは、アルバイトをして時給が1000円だの1200円だのと自慢しあってる中、私の給料は830円と足元に及ばかなったのです。
その分多くバイトに出れば良いのですが、そんな店だけに店長が人件費を出し渋り週3日4時間以上はアルバイトをさせてはもらえませんでした。
ですから、月のバイト収入は大体35000~40000円ほどにとどまっていました。私はあまり浪費趣味はなかったのでそれである程度満足していましたが、もう少し稼げたらなと感じるときはありましたね。
そうはいっても、そのデメリットさえ目をつぶれば、こんなにラクでおいしいバイトは他にないだろうなあと思っていました。ところが、最大のデメリットともいえる最悪の出来事が起きてしまったのです。
それは、その古本屋でバイトをし始めてから1年半くらいが経った高校2年秋のことでした。バイトがない日に、店長から電話がかかってきました。
あれ?今日はバイトはない日なのに、何の用だろう?と思いました。すると、店長は私に次のようにぼそぼそと話しはじめました。
「今、時間大丈夫か?実はな・・店をたたむことになったんだ・・・」。頭の片隅で、いつかそうなるんじゃないかと予想をしていたので、やっぱりな・・と思いましたが、やはりショックでしたね。
私は高校3年まで勤め上げるつもりでいたのですが、それは断念せざるを得ませんでした。結局、私はそれから数日後、古本屋が閉店すると同時にアルバイト解雇となりました。
暇で楽なアルバイトは、確かに楽チンです。しかし、良いことばかりではなく、そのお店(または会社)が潰れる危険性をはらんでいるなどデメリットもあることを知りました。
古本屋がつぶれてしまったのはとても残念でしたが、ある意味、良い社会勉強にもなったと思います。古本屋のアルバイトは、「バイトル」や「シフトワークス」など求人情報サイトや店頭の張り紙などで時々見つかったりします。
ただ、チェーン店は忙しいところも結構あると聞くので、個人経営の古本屋がおススメですね
        (暇で楽なバイトの体験談 10代男性)

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