小さな輸入会社でのパート事務

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私が結婚して間もない頃、親友からパートをしないかと話を持ちかけられました。誘いというよりはお願いに近く、人を探していて私が適任だから是非引き受けて欲しいということでした。一体どんな仕事なのか仕事内容を聞くと、親友のお姉さんの友達がずっとやっていた事務の仕事だとのこと。ただ、事情があって早く辞めなければならないのに、求人広告で後任を探すのではなく、身元の確かな人を紹介して欲しいと言われ困っているとのことでした。
その仕事内容は、小さな輸入会社でのパート事務でした。会社といっても年配の社長さんが一人いるだけで、そんなに忙しくないし、時間や曜日の融通もきいて、時給も高いといいます。唯一ネックなのは、海外とのやりとりがあるので、たまに英語で電話がかかってきたり、タイプライターを打たないといけなかったりするとのこと。
親友も私も同じ大学の英文学科卒業でしたが、英語に関しては私は海外旅行で少しだけ話せる程度の英会話力しかありませんでした。また、私的にパソコンは使うものの、タイプライターに関しては全く触った事もありませんでした。それでも、親友が「大丈夫!大丈夫!暇らしいから」と、あまりに必死で頼むので、私は思い切って、面接だけでも行く事にしました。
面接というよりも、顔合わせという感じで、親友のお姉さんのお友達と待ち合わせして、事務所に連れて行って貰い、あっという間に採用になってしまいました。私は当時、まだ結婚して2ヶ月も経っていなかったので、とりあえず月水金の週3回、10時から16時までの勤務ということで話をしました。なお、もし体調や都合が悪くなれば、連絡さえしてくれれば曜日を振り替えてもOKという好条件でした。また、何といっても時給が千円という当時としては破格な金額が魅力的でした。
前任者が既に会社を辞めてしまっていたこともあり、引継ぎをする人もおらず、マニュアルも何もありませんでした。そんな状況でしたので 最初はかなり不安に思いながら出勤しましたが、実際働き始めると、本当に暇で楽な仕事だとわかってきました。
電話はかかるにしても、一日に数回しかありませんし、社長が大抵は事務所内にいるので、私はただ取り次ぐだけでした。心配した英語による電話も、滅多にありませんでした。a0001_009292.jpg
また、タイプライターに関しては、使い方を社長に教えてもらい、社長が下書きした短い英語の文章をタイプして、出来上がったらFAXするだけで良かったです。
後は資料をファイリングして整理したり、社長やたまに来るお客様にお茶を出すくらいしか仕事はありませんでした。
事務所の机は社長と向かい合わせになっていましたが、パーテーションで仕切られているので、特に気を遣うこともありませんでした。
逆に社長が「頼みたい事が出来たら言いますから、何もない時は、本を読んだり、何でも好きな事をしていてくれていいですよ」と言ってくれました。
仮にもパートとしてお給料を貰っているので、初めは少し戸惑いましたが、途中からは、オレンジページ等の雑誌を持って行き、暇な時は「今日の夕食は何にしようかな~」と雑誌をめくりつつ時間を過ごす時間も増えていきました。イスラエルの死海の泥パック等の商品を取り扱っている会社だったので、使ってみて感想を聞かせて下さいと、商品をタダで沢山貰った事もありました。もちろん残業など一切ありませんでしたし、これで時給千円は、あり得ないでしょうと思うくらい、本当に楽で有り難いお仕事でした。
         (楽なパートの仕事の体験談 40代女性)

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