3時間に1度点検をするだけのバイト

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今まで経験したアルバイトのなかで、暇で暇で仕方がなかったにも関わらず時給が良かったのは機械の点検をするアルバイトです。
そのアルバイトの仕事場は、とある大規模工場でした。その工場は昼間だけでなく夜間も機械が稼働しているのですが、その機械がストップしていないか確認するというのが私たちアルバイトの役割でした。
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基本的に機械がストップしていないかチェックをするのは3時間に1度だけでした。それ以外の時間は待機場所にいてモニターをチェックすることになります。工場の機械が作動しているかチェックするといえば難しそうなイメージをもたれる方もおられるかもしれませんが、誰にでもできるようなとても簡単な作業でした。
待機時間中は、本を読むなど基本的に違うことをやっていても特に問題はありませんでした。というのは、機械が万が一ストップしたら大きな警告音が出るような仕組みになっていたからです。
しかも、大きな工場ということもあり念には念を入れてということか、待機場所が2カ所も設けられており、それぞれ5人のアルバイトスタッフが待機している状態でした。それだけの人数がいてもし何か起きたとき異変を見逃すわけがありません。
役割分担としては1人が休憩、1人はモニターのチェック、他の3人が巡回といった感じでローテーションを組んで仕事をしていました。仮に機械がストップしたとしても機械が壊れることはありませんが、生産ラインがストップしてしまうことになります。ですから、そういったことが起きないように監視するために私たちアルバイトは雇われていたのでした。
ごく稀にモニターから警告音が発せられることはありましたが、これは実際に機械がストップした時です。警告音が鳴れば、2カ所ある待機場所のうち近い方のアルバイトスタッフが現場に向かい、詰まりを取り、再度電源を入れます。すると生産ラインは再び動き始めます。誰にでもできるような非常に簡単な作業でした。
そのように警告音が鳴って機械がストップするときは、多くて1日に1度くらいある程度でした。もし機械が止まったとしても、自分が対応するとは限りませんので、基本的には3時間に1回だけの巡回チェックがメインの仕事になっていました。
私たちアルバイトスタッフの勤務時間は12時間でした。そして時給はなんと1500円もありました。こんなに暇すぎて楽な仕事で一晩で18000円も稼げていましたで、ありえないほど割の良い仕事だなと思いました。
私がこのアルバイトをしていたのは大学生の時で、夏休みの最中に20日間ほど働きました。当初思っていたよりも非常に大きな収入になりびっくりしたのを今でも覚えています。
とはいえ、12時間勤務といっても、その多くは、暇で退屈な時間を過ごしただけです。仕事が忙しくて大変だなんて思ったことは1度もありませんでした。時間が早く過ぎてほしいなあとばかり考えて過ごす毎日を送っていたのです。
ちなみに私がこの工場でのアルバイトを始めた当初、一体何をすれば良いのかもわかりませんでしたし、逆に何をしても良いのかわかりませんでした。ですから、ただぼーっとしていました。それでも全く問題はありませんでした。私がぼーっとしている間、先輩や経験者の方々もみんなスマホをいじったり本を読んだりそれぞれ悠々自適に過ごしていたのですから。一体何がどうなってるんだ?と思いましたね。
基本的に巡回やモニターのチェックは新入りがやることになっていて、先輩方はほとんどタッチしませんでした。ただ私の場合、女性ということもあり、ほとんど待機場所で休ませてもらっていました。最初は楽でラッキーだなと思っていましたが次第に、つまらなかいなあと感じるようになりました。夜の工場ですから、どうせなら色々巡回してみたかったという気持ちもあったのです。
アルバイトの仕事内容にすっかり慣れてしまってからは、ipadとwi-fiを持ち込んでみんなで動画を観たりして暇つぶしをしていました。私が配置されていた工場の待機場所には私の他に、50代の男性リーダー、40代の派遣の男性、アルバイトの学生がいました。リーダーがよくコンビニのお弁当やお菓子を持ってきてくれたりして皆すごく仲が良かったですね。
この工場での機械点検のアルバイトは、とにかく暇で暇で仕方ない仕事でした。こんなに楽すぎる仕事なのに時給が何故か良いという、なんだか不思議な仕事でもあったわけですが、今考えてみると案外楽しかったなと思います。
   (楽なアルバイトの体験談 20代女性)

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