私が警備員を楽なバイトだと考えた理由

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私は警備会社に所属して、新築マンションモデルルームの警備にあたったことがある。その業務は想像以上に楽で拍子抜けするものだった。
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私が警備することになった某新築マンションモデルルームは、主要ターミナル駅に隣接し大規模開発されたマンションの一角にあった。第1期プロジェクトで建設中マンションの中にある、第1期の最終販売分と第2、第3期のモデルルームである。
その警備のアルバイトでの主な業務は、建造物の周辺を巡回警備だった。とはいえ、新築ということもあり、全棟において入居者は誰もいない状態。実際のところ「警備」という名の下で「散歩」するだけだった。
そもそも、新築マンションモデルルームに侵入を試みる様な人間がいるはずもない。ただ可能性は0ではないということで警備員が配置されるわけだ。結局、昼夜共にグルグルと、誰もいない点検箇所を辿っていくこととなった。そこそこ高層階の建造物だった事もあり、養生されたエレベータの利用も認められていた。ただ、勤務中、あまり暇で時間を持て余していたということもあり、階段を使ってその「警備」という名の下の散歩に徹していた。考え方次第では、副産物として身体作りをするという楽しみを得られた気もする。
警備業務の一環として、工事車両の誘導というものもあった。工事車両に乗車するドライバーはおそらく世間一般のイメージとしては、乱暴で荒くれものというものが定着しているかもしれない。しかし、実際は、工事車両(重機や搬入出)に携わる人々は気さくで優しい人が多い。それでいて、彼ら自身、安全への意識を高く持っているためスムーズに仕事が進む。
あとは、案内看板を掲示して佇むという業務もあった。「佇む」というのはただ立ち尽くすだけだ。その業務は全体の勤務時間のなかでは決して長くはないが、いわゆる「人間ウォッチング」に余念がない。案内看板は「見て分かる」のが普通で、向こうから話しかけられる様なことはほとんどない。単純作業が苦にならない方にはお勧めできる業務だ。通行人の目が厳しいのでは?と思われる方もおられるだろうが、実際のところ、世間は意外と他人を見ていないものだ。本当に気楽なものだ。
ちなみに、私が警備のアルバイトをやって一番面白いと感じるのは、いろいろな人に挨拶できる点だ。建造物の外周を歩く時には、出来る限り多くの方に挨拶をするようにしている。それが心地よく意外と面白いのだ。工事の音が聞こえそうな近接の店舗などにも数日おきに顔を出して「ご迷惑はないですか?」などと声がけをしていくようにすると、そのうち、あちらから声をかけてくれたりもする。挨拶を通して、そんな人間同士のコミュニケーションが出来るというのは警備の仕事の醍醐味なのである。
そんな警備の仕事を私は「楽な仕事」だと考えている。なぜ「楽な仕事」だと言えるかというと、業務中の自由度が極めて高いからだ。無論、天候等に左右されるなど厳しい面もあるが、基本的には確認箇所を確実にルート巡回していくことさえしていればいい。警備の仕事は、頭を使ったり、中間の立場に挟まれて悩んだり、対人関係に苦労したりといった事は少ない業種なのだ。そして、割と幅広い年齢の方が集まる業種ということもあり、休憩時間にはいろいろ面白い話が聞ける点も楽しかったりする。
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警備のアルバイトに「楽」を求めるなら、現場となる場所や、勤務する時期・期間を見定めることが必要だ。それさえクリアできれば、現場は非常に楽だと言って間違いないだろう。人を眺め、変わりゆく街を眺め、通りすがる方々に挨拶をし、マンションを求めて集まる方々にお声がけをする。ただそれだけの簡単な仕事だ。これを「楽な仕事」と言わずして何と言うのだろうか。
    (楽なアルバイトの体験談 30代男性)

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