人参を仕分けたり計量する簡単バイト

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大学生の時、生活費の足しになればいいなと思い、派遣のアルバイトを始めました。派遣のアルバイトを知ったのは、アルバイト情報誌でケーキの飾り付けの仕事を見つけたことが始まりでした。2~3日の短期間で応募されていたバイトなのですが、大学生だった自分のスケジュールにも合っていたので応募しました。
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アルバイト情報誌に記載されていた電話番号に電話をした後、派遣会社に面接に行きました。そこでは、住所や電話番号、やってみたい仕事や保有している資格などを用紙に記入した上で、派遣会社の担当者と面談をしました。そこではケーキの飾り付けバイトを希望していることを伝えました。採用者には後日連絡があるということで待っていたのですが、結局電話が鳴ることはありませんでした。
それから数か月の歳月が流れ、その派遣会社から1本の電話がありました。派遣会社に登録に行ったことなどすっかり忘れていたので「え?どちら様ですか?」と答えてしまったほど記憶が薄れていました。話によると、新しい仕事の紹介ということでした。仕事内容は人里離れた農業が盛んな地方へ行き、野菜の選別を行うというものでした。
なかなかおもしろそうな仕事とだなと思ったのですが、当時車の免許を持っていなかった私は、そんな人里離れた場所には交通手段で苦労するだろうと思いました。その点を伝えると、同じような派遣スタッフが数人いて、車で送り迎えしてもらえるとのことでした。
ちょうどその時期、通っていた大学が夏休み期間に入る時期だったので、1ヶ月間だけという条件で翌日から働くことを承諾しました。
次の日の朝8時、指定された場所で集合しました。服装は上下汚れても良い服にエプロン、手には軍手を装着しました。指定場所で待っていると、大型のワゴンが停車。同じ派遣社員の方々だと聞いて、車に乗せてもらいました。私の他に既に5人の派遣社員が乗っており皆気さくに話しかけてくれました。
車は30分ほど走り、周りが畑に囲まれた現場に着きました。大きい倉庫が一件立っており、どうやらこの場所で作業をするようです。
しばらくすると現場の社員さんがやってきて、簡単な自己紹介の後、仕事の説明をしてくれました。どうやらその倉庫に運ばれてくる野菜の選別作業をするとのことでした。それぞれ持ち場を振り分けられ、私の担当は人参の仕分になりました。
ベルトコンベアに流れてくる大量の人参の中で、虫食いがあったりサイズが小さすぎるものや形がまっすぐでないものを除去していく。それが私に課せられた仕事でした。「第一段階の作業だよ。一緒にがんばろう」とパートのおばさんに聞かされました。


そのベルトコンベアでの作業は私と4人のパートのおばさんで担当しました。いざ人参がドサッと流れてくると、パートのおばさんは手慣れた手つきでどんどん人参の不良箇所を見つけ除去していきます。私が戸惑っているとおばさん達はコツを教えてくれました。「コンベアの上の人参を手で転がしてみな。それで1本1本虫食いや腐れがないか見たらやりやすいよ」。といっても円錐型をしているニンジンを手で転がすのは意外と難しく、慣れるまでに数日かかりました。
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ニンジンの不良個所を見つけて除去する作業を、朝9時から夕方の15時まで2時間ごとに10分の休憩を挟みながら延々と続けました。文章で書くと、修行僧みたいで辛そうに見えるかもしれないですが、慣れてくると意外と楽しい作業でした。また、ベルトコンベアに人参が流れてくると人参に集中してテキパキと作業をせざるを得ないので、時間の経過なんて忘れるほどあっという間でした。
数日後には「何て楽なアルバイトなんだ」と思ったほどです。また自分はコミュニケーション下手なので、人と関わる接客業よりは断然な楽な仕事だとも思いました。人参の不良個所を見つけて除去する作業に慣れてくると、また別の作業も行わせてもらうようになりました。
そのひとつが「人参の計量」です。第一段階で除去済みの人参の重さを計り、100g未満、100g以上~200g未満、200g以上の3つのレーンに別々に流すという仕事です。このレーンも5人で行いました。大量の人参を一つ一つ計りに乗せていたら追い付かないので、手で持ってみて明らかに重い又は軽いものは目安で仕分けるのです。回数を重ねるごとに私も計りを利用しなくなりました。こちらも慣れてくるとスピーディーにでできるようになりどんどん楽しくなっていきました。
私は結局、1ヶ月間この派遣の仕事を続け6万円の給料を貰いました。今になってみると、なかなか良い思い出にもなっています。また、今でも100gがどの程度か手に持っただけで分かります。
   (学生時代の楽な派遣の仕事体験談 20代女性)

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