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「楽な仕事なんてない」と思っていた私





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「楽な仕事なんてない」と言う言葉をよく聞きます。特に昭和世代を生き抜いた中高年層はそのような言葉で社会の厳しさをか語る人が多い気がします。
確かに、仕事でお金をもらうには 、労働力を会社や組織に提供する必要があります。しかし、私の考えでは楽な仕事と言うのは存在するのではないかと思います。
なぜなら、私自身、いろいろなアルバイトをする中で楽な仕事をいくつも経験したからです。

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今から数年前にさかのぼりますが、私は大学に入学した当初、「楽な仕事なんてない」と考えていました。
親からも私が小さいころから「世間に楽な仕事なんてないぞ」と教えられてきましたし、父親が残業にノルマに追われたサラリーマン生活を送ってきたのを知っていました。
私が大学生になって初めてやったアルバイトはコンビニバイトでした。学生でコンビニバイトをやっている人は結構いると聞いたので、求人雑誌を見て応募しました。
コンビニバイトは思った以上に大変な仕事でした。レジの打ち方、宅急便の対応、タバコの銘柄、揚げ物の調理・・覚えることがとにかくたくさんありました。
さらに駅前にあるコンビニだったということもあって、接客をするだけで苦心しました。それだけ忙しい現場ということもあって、現場ピリピリモード 。
お客さんからも先輩スタッフから厳しい言葉で何度叱られたか受かりません。コンビニバイトをしてみて「仕事でお金を稼ぐって大変なんだな」と社会の厳しさを身に染みて感じました。
結局、コンビニバイトはストレスが溜まって学業と両立できないと思い辞めてしまいました。
コンビニバイトを辞めてから次にやったのは、引っ越しのアルバイトです。
なんとなくイメージとして、ものを運ぶだけでいい単純作業なので、コンビニバイトより楽じゃないかという風に考えていました。
ところが実際にやってみると、悲惨なほどしんどい仕事でした。家具や家電を運んでトラックに積み込んでいけばいいのですが、体力があまりない私にとっては過酷な作業でした。
中にはエレベーターが付いていないアパートもあり、そういった時は、階段を重たい荷物を担いで、何階も上がり降りしなければなりませんでした。引っ越しの仕事に慣れてる人々は皆体力ある人ばかりでしたから 「お前やる気あるんか!?」とよく怒鳴られました。
結局、こちらも長続きすることなく辞めてしまいました。
「楽な仕事なんてない」というのはやはり本当なんだなあと思いました。引っ越しバイトの先輩も次のように話していました。
「仕事ってもんはなあ、歯を食いしばり汗水たらしてやるもんなんだよ。世間に楽な仕事なんてないぞ。お金を稼ぐってもんはなあ、甘いもんじゃないんだぞ、甘ちゃんが!」
私は涙を流しながら、「こんなふがいない自分で、厳しい社会に私にできる仕事なんてあるのかな?と感じ、すっかり自信をなくしてしまいました。
しかし、本当にそうなのか?と思うような出来事がありました。
それは、たまたまネットカフェで「楽なアルバイト」 「楽なバイト」などのキーワードで調べてみると、そういったアルバイトを紹介しているサイトがあるはあるは。
「眠たさを我慢するのが仕事」「暇でやることがない」「勤務時間中資格の勉強しています」など、 信じられないような体験談も綴られていました。
最初は「楽な仕事なんてあるわけないだろ~」と半信半疑だった。実際に「楽なアルバイト」として紹介されているアルバイトを体験してみるまでは。
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「楽な仕事」「楽なアルバイト」について調べた中で、まずやってみようと思ったのが、交通量調査のアルバイトです。
歩道の脇で「調査員」と書かれた腕章をしてカチカチカウンターを押している人々が見かけたことはないでしょうか?あれが交通量調査員です。
調査というと、専門的な知識が必要な頭を使う仕事かと思いきや、実際にやることは車の台数を数えて記録するだけです。
カチカチカウンターのボタンを押して目の前を通過していく車の台数をカウントするだけでお金がもらえるなんて信じられませんでした。
椅子に座って指でカチカチカウンターを押してときにはあくびをしながら一日をまったり過ごすだけ。しかも、日給は引っ越しバイトよりも高くてびっくりしました。
12時間調査の場合、拘束時間は12時間となりますけれども、実際のところ3人一組になって休憩を取っていくので実働時間は8時間でした。
2時間車の数を数えたら1時間休憩になって、また2時間数えて1時間休憩というサイクル。一人で作業をしているので、誰からも叱られることもなく、精神的にも楽な仕事だと感じました。
私は交通量調査バイトをやってみて、「楽な仕事なんてない」と言うのは誤りで、「楽な仕事はある」という風に考えが一変しました。
私はその日からというもの、世間には探せば「楽な仕事」は存在すると考えるようになり、ネットで下調べをした上でバイトを選ぶようになりました。
ちなみに、交通量調査以外では、短期バイトとして試験監督や行動心理学実験モニター、治験モニター、美術館監視員などを経験。
(治験モニターの無料登録ができるサイト)
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・・治験業界で最大手で案件数も充実。土日のみ参加できるような案件もあり,会社勤めをしている人の副業探しにも便利。
治験とは・・・【治験情報V-NET】
・・案件が多く治験初心者でも分かりやすい。健康な人向けの治験のほか、高血圧や糖尿病、うつ病の人向けの案件もあり。
長期バイトでは 漫画喫茶(夜勤)、ビルメンテナンス、ビジネスホテル(夜勤)などをやりました。それらはどれも口コミ通り楽なアルバイトだと感じました。
どうしてそれらを楽なアルバイトだと感じたのか、今になってみてふりかえってみると、いくつか共通していることがあると思いました。
それは「体力的に楽」「精神的に楽」という2つの条件を満たしているということです。どちらか一方欠けていても楽な仕事だとは思わなかったでしょう。
重たいものを持つなどする必要がなく、かつ暇な時間が発生するなどゆとりがあれば、ストレスがたまることもありません。
また、緊張を強いられることもなければのんびりと平和な時間を過ごすことができるというわけです。
私の場合、頭の回転が良くないものですから、頭の回転を求められないという点もラクだと感じる要因だなと思いました。
誰かに急かされることも罵倒されることもなければ同僚との人間関係も崩れることもありませんし、平和そのものというわけです、
ただ、「楽な仕事」がその人にとって幸せにつながるかというと、「そうでもない」という風に考えます。
なぜなら、全力で何かの作業に取り組むということがないため、自分自身を成長する機会が少なくなると考えるからです。
実際のところ、交通量調査バイトほか、「楽な仕事」だと感じたバイトを通して何か得られたかというと、即答できないんですよね・・。
あえて言えば、暇な時間を過ごす中で、自分が将来何をしたいかなどゆっくり考えることができたというくらいでしょうか。
いずれにしても仕事を通して何かスキルが身についたですとか、新しいことを学びえたといったことはほとんど思い当たらなかったりするのです。
ですから、そういった意味では、「楽な仕事」ばかり選んでいては自分自身のためにならないといえるかもしれません。
とはいえ、人によって人生に何を重きを置くかは人それぞれです。仕事はお金を稼ぐ手段と割り切って、家族と過ごす時間や趣味を充実させるという生き方もありだと思います。
一方、仕事のやりがいや自己成長を重視するという生き方も素敵だと思います。
そんなことを考えたとき、私はやみくもに「楽な仕事」を選ぶより、ある程度自分自身が成長できそうな仕事を選ぶ方が長い目で見たときベストではないかと思いました。
要はバランスが必要というわけです。そこで重視しておきたいのは、可能な限り自分自身が興味がある分野を選択すること。
それが人にとってベストの仕事選びの仕方ではないのかと思うのです。
   (楽な仕事についての考え方 30代男性)

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