大学生のとき、家庭教師関連のテレアポ(発信業務)のアルバイトをやっていました。
理由は電話をするだけでよいという点。人としゃべることが割と得意だった私にとって楽なバイトだろうと思ったのです。
また、時給が1200円と当時としてはかなり高めのお仕事だった点も魅力に思いました。楽にたんまり稼いで、夏休みにのんびり旅行でも行こうかなあ。そんなふうにのんびり構えていました。
採用になり通うことになったのは冷暖房のきいた快適なオフィッス。適当に電話でしゃべるだけでラクに稼げそうだな!最初はそう思っていました。しかし実際はそうではありませんでした・・
私がやっていたテレアポの会社は、とある家庭教師を派遣する会社から業務委託される形でその電話業務を請け負っていました。
どういう作業をするのかというと、あらかじめ電話リストがあってそれに一軒一軒電話をかけ、家庭教師の無料資料を郵送させていただくという
ものでした。
その電話リストは、例えば中学生のお子さんがいるご家庭という感じで、家庭教師を依頼する可能性があるご家庭の電話番号が絞られる形で掲載されていました。
あらかじめマニュアルがあり数日の研修後にお仕事をスタートしたのですが・・「テレアポ=楽なバイト」だという想像はみるみる間に崩れ去りました。
というのは、とにかく予想以上に精神的にきつかったのです
電話をしたら、中には丁寧に電話に応対してくれる方もおられるのですが、中にはいきなり電話を切る方、迷惑そうにされる方、怒鳴ってくる方なども
おられたのでした・・
「テレビ観ている最中に電話かけてくるな!バカかお前は!」
「家庭教師の資料だと?ふざけるな!ゴミになるものを送ってくるな!」
「誰かと思ったらがっかりだわ。家庭教師なんていりません!迷惑です!」
次第に電話のボタンを押すのが怖くなり緊張するようになっていきました。
それだけならまだいいのですが、強面のバイトリーダーから注意もされる。それもきつかったですね・・
「おい、もっとちゃっちゃと電話しろよ。電話代お前が払うのか!?」
「これだけしか電話できなかったのか?お前、やる気あるのか!?」
「なにチンタラしてるんだよ!この出来損ないが!」
そんなふうにバイトリーダーからも怒鳴られ迷惑がられる日々がつづきました。
さらにきついと思ったのは、その電話リストというのはほぼ無限にあるんですね・・渡されたリストが終わったら
「じゃあ次これ」と新しい電話リストが渡されるのです。
つまり、勤務時間中、電話かけっぱなしということなんです。
まあテレアポの仕事はそういうものかもしれませんが、受信業務のみの会社では、電話がかかってくるときだけ対応すればいいのでかなりラクだそうです。
そんなことを後から知って、しまったなあと思った大学生の春でした。
結局、そのテレアポのバイトは2週間くらいで辞めてしまいました。私の同期も同じくらいの時期にみんな辞めてしまいました
(最短の子は研修1日目で辞めました)
(楽そうで意外ときつかったアルバイト体験談 20代女性)