今から17年前、私が22歳の時に体験した派遣の仕事のお話です。
初めての派遣の仕事ということもありドキドキしました。重労働できつかったらどうしよう・・仕事が覚えられなくて迷惑かけたらどうしよう・・などといろいろ不安に思っていました。
派遣先の会社で私がやることになった業務内容は当時始まったばかりのマイラインに関する問い合わせ対応。その電話オペレーター業務でした。
仕事に入る前にはまず研修があり、そこでは覚える量は確かに多かったです。
とはいえ当時は22歳という若さでしたので要領よく直ぐに覚える事が出来ました。
問い合わせ内容については思ったよりも難しくありませんでした。最初はパソコンの端末操作もなく、ただ電話機が座席に1台あるだけ。
マイライン申し込み希望のお客様から問い合わせがあった際に、マイラインの内容を回答したり、資料が欲しい方には資料送付したりという単純作業をやるだけでした。
平日はそこそこ電話があったものの土日は、入電数自体が少なかったので、暇で本を読んでいましたね。それだけ実際にやってみると楽な仕事だったということです
そんな楽な仕事なのに月の手取りが20万近くもらえたので、楽して稼げる仕事だな!と当時は思っていました。
その時代は労働基準法が甘い時代でしたので、残業したい時はどんどん積極的に行っていました。例えば週6日で働いたりと、今では考えられないような勤務体系でも許されていました。
週6日と言っても無理矢理出勤させられるのではなく、私の場合、お金を稼ぎたいからという理由で率先して出勤していました。
逆に少ない人は週3日勤務くらいの人もいました。
入社3カ月後にはマイラインの特化センターが閉鎖。他の既存のセンターに合流する形になったのですが、そこで初めてパソコンを触りました。
最初はパソコン操作で苦戦しましたが、慣れれば平気になりました。
そこでは疲れて電話に出るのが面倒な気分の時は、休憩を多めにとっていました。
休憩と言っても勿論、電話応対時間、作業時間(入力時間)、離席時間(休憩)とざっくりではありました。
それぞれカウントされてますので、1日の離席上限を超えた場合は、作業時間のまま休憩に行っていましたね。
これはよくないことなのですが、リーダーの方も忙しいので、100人近くいるオペレーターのリアルタイムで実績を確認する事は不可能。一度もバレた事がありませんでした。
まあそれも昔だから可能だったことだと思います。今のコールセンターならその辺厳しくなっているので確実にバレますね。
休憩時間を多めに取っている人は、私以外にも同期でたくさんいたので、休憩室で彼らと雑談するのが楽しみでした。
勿論、成績とか生産性は問われるので、入電件数が著しく低い人はフィードバックされます。ただ私は一度も指摘された事はありませんでした。
今は応対品質向上の為、オペレーターとお客様の対話内容は全部録音されてますが、当時はそんな機能などありませんでした。
ですから余程の重クレーム以外はほとんど品質については指摘されませんでした。今から考えるといい時代でした。
今では、ほとんどのコールセンターではセキュリティの意味もあって携帯電話持ち込み不可となっています。
しかし、その頃はそういう規制もなかったので、仕事中の入電待ちの時間は友人とメールしたり、ⅰモードを見たりしていましたね。
あの頃は、今みたいに規制がほとんどなかった時代でしたので、本当に楽でした。
(楽な仕事の体験談 30代男性)