今から20年近く前のアルバイトの話です。
洋服の仕立屋さんの展示会のアルバイトを大学の友達と2人でしました。
今は紳士服専門店などでスーツなどを購入するのが一般的でしょうが、当時(今思うとバブル絶頂期でした)はスーツを洋服屋さんに仕立ててもらう人も結構いました。
ホテルの大広間を使って服地の展示会をするとのことで、来られたお客さんにコーヒーをだして、帰られるときにおみやげを渡す。それが仕事内容でした。
コーヒーはマシンで作ってあるので、それを出すだけの簡単な仕事です。
お客さんが来られるとテーブルでの商談中?にコーヒーを出して、飲み終わったカップを下げるのですが、会場を回られた後、またテーブルに座られたお客さんに2杯目のコーヒーを持って行って「さっきいただいたよ」と言われることが何回もありました。
当時大学生だった私達には、おじさん達の顔の見分けがつかなかったのです。(大体の人が仕立ての良いスーツを着た恰幅の良い方達だったので。)
朝10時から夕方4時までの仕事で、人がごった返すほど混雑するわけでもない楽な仕事でした。
お昼ご飯は会場のホテルのレストランが作る松花堂弁当?を食べさせてもらって、休憩もちゃんと1時間取らせてくれました。
服装についても特に厳しく言われることもなく、私はブラウスにロングパンツ、友達もブラウスにタイトスカートといった普通の仕事着の格好でした。
販売ノルマも全くなく土日2日間のアルバイトでお給料が2万円でした。
以前、役所の事務補助のアルバイトを朝8時から夕方5時までしてた時の日給が4500円だったので、展示会のアルバイトは破格のバイト料だと思います。
あまり手際良いとは言えない私たちが怒られることもなく、注意もされることなく昼食付きの5時間勤務で日給1万円ももらえる仕事につけたのは、ただただ若かったからだと思います。
当時は意識してませんでしたが、太っていても、可愛くなくても若いというだけで得をしていたんだと今になってわかります。
友達と「これで1万円ってかなりいいバイトだよねー。毎週したいけどねー」と言いあっていましたが、そんなにしょっちゅう展示会があるわけもなく(笑)そのアルバイトは一度きりでした。
ちなみに日給1万と言えば、大手企業の工場にもバイトに行って、そこも日給1万円でした。しかし、その現場は比べ物にならないくらい体がキツかったです。
なので私が割が一番いい楽なバイト思ったのはこの「紳士服店の展示会スタッフのアルバイト」です。
(大学生時代の楽なアルバイト体験談 40代女性)