私は40代後半に印刷会社から通信関連会社の正社員(総合職)に転職をしました。転職した理由は、前職でミスをして上司とトラブルになったからです。
勢いよく辞表を出したものの、退職後、女性で40代となると、転職活動も決して容易ではありませんでした。
転職活動を通して感じたことを今回書いてみたいと思います。
40代女性となれば、派遣社員や非正規であればまだ雇用先は比較的容易に見つかるかもしれません。
しかし、私の家庭は訳アリといいますか、ローンを組んで都心のマンションを買っていた上、夫がうつ病で働けなくなっていました。
ですから、どうしても正社員として雇ってくれる会社を探す必要がありました。
私の人生は何て最悪なんだろう・・と思いながらも立ち止まってはいられません。
まずはリクナビネクストほか転職サイトに登録をして求人集めからしました。
そして、有名な企業や給料が高い会社の求人募集を見つけ次第、履歴書を送っていきました。
ところが、なかなかうまく行きませんでした。というのは、書類選考でほとんど落とされてしまったのです。
40代女性の転職とは厳しいという現実を知り、早くも挫折を味わった私でした。
このままでは面接にすらこぎつけられない・・と感じました。そんな焦りからも、家ではヒステリー気味になりうつ病の夫に強くあたりました。
その時期、たまたま大学時代の友人とランチをとる機会があり「焦りすぎじゃない?」とアドバイスを受けました。
友人曰く、「条件ばかり見て焦って転職活動をしても上手くいかない」と。
その理由はネガティブな気持ちが面接官に伝わってしまうからだということでした。
私は友人の意見を聞きながら履歴書・職歴書を新たに書き直して新たな気持ちで転職活動を再開しました。
すると、それまでは10社に1社くらいの割合でしか書類選考が合格しなかったのが、2社に1社くらいの確率で書類が通過するようになりました。そして、書類選考を通過した5社目で1次面接、2次面接と進み、ついに採用通知が来たのです。
しかも大手通信関関連企業の総合職です。結果としては前職よりも給料も上がり、休暇もとりやすくなりました。
今になってなぜ友人のアドバイスを受けた後、転職活動が上手くいったか分析してみると、そこには重要なポイントがあると思いました。
それは、応募する会社のことをよく調べて、自分がその会社に貢献できそうなことを前向きな姿勢で語るようになったという点です。
それまでは、給与面や正社員か否かといった条件面や、暗い家庭状況のことばかり考えていました。それを止め、応募する会社のことを一心に考えてポジティブな自分を出すようにしたのです。
当たり前と言えば当たり前なのですが、人材を募集している会社は、会社に貢献して利益を生み出してくれる人材を求めているわけです。
家庭が苦しいことを訴えたところで、同情して採用してくれるような会社は民間にはなかなかないわけです。会社にどれだけのものをもたらすかが採否を分ける最も重要なポイントなのです。
もちろん、育児をせねばならない「女性」より仕事に専念できる「男性」が、40代の中年よりも伸びしろのある20代が有利であることは確かだと思います。
しかし、年齢や性別によるハンディを感じさせないスキル・経験があると面接官が判断したならば、40代女性でも正社員総合職に採用される可能性は十分あると思うのです。私がそうだったからです
「40代はもう若くないから・・」「女性の転職は不利だから・・」みたいにネガティブなことを転職活動では一切考えないことです。そういったマイナス思考は面接官に必ず伝わるからです。
会社は明るく会社に益をもたらしてくれる人材を求めています。
ですから、40代女性という世間的には転職に不利な立場でも悲観的に考える必要はないのです。
今まで培ってきた経験やスキルを生かして、会社に貢献したいことを前向きな姿勢で述べたら40代女性でも面接官の心を動かせるはずです。
(転職の成功体験談 40代女性)