私は30代後半の女性です。2年ほど前にさかのぼりますが、数か月にわたって転職活動をしていました。
大学卒業後は百貨店に入社しました。25歳の時に寿退職。30代後半になり子育てがひと段落したのと、夫がうつ病で働けなくなったことで、仕事をしようと思いました。
しかし、いざ30代後半女性をそうやすやすと雇ってくれるような会社はあるものでもありません。ましてや正社員希望となると、書類選考の段階でほぼ門前払いです。
書類を出しても出しても不採用通知・・
派遣社員やパートの道はあるにはあったのですが、家庭の事情から正社員採用にこだわっていた私は、なかなか採用が決まりませんでした。
そんなある日、普段やっているSNSに、失業して転職活動に苦戦中ということ書きました。そのときは近況報告ということで特に深く考えず書き込みました。
すると思いがけず、いろいろな人からコメントやメールがありました。そのなかには、大学時代のサークルの先輩からのメールもありました。
その大学の先輩は、大学卒業後にいくつかの会社を転々として独立。今はあちこちに教室を持つ学習塾のオーナーになっていました。
「教室運営の事務職を募集しているけど、うちで働いてみない?」というメールでした。
提示された条件も満足いくもので、雇用形態は正社員ということでした。履歴書・職歴書を提出。
面接は一応ありましたが、形だけのもので、即採用されました。
そして現在はその職場で事務員として仕事をするようになりました。正社員で給料も安定していますし トップが大学時代の先輩ということもあり、安心して仕事をすることができています。
今になって転職活動を振り返ってみると、これまで培った人間関係が成功のキーになったと感じています。
転職活動をしていてうまくいっていなければ、どうしてもその惨めな状況を他人に知られたくないと思ってしまいがちです。
しかし、そんなときこそ、少し思い切っていろんな人に伝えてみるというのがいいのではないか?と今になってみれば思います
私の場合はSNSでつながっている大学時代の先輩が手を差し伸べてくれたことで大逆転できました。
特に学生時代の友人や先輩といった存在は、青春時代を共にしただけに、それだけで信頼があるわけです。
採用する側からしても、全く見ず知らずの人よりも、面識があってどんな人間か知っている人のほうが安心して雇用できるわけです。
就職活動・転職活動といえば、出身大学の偏差値やTOEICの点数、取得している資格など、肩書的なものをレベルアップすることが成功のカギだと語られる機会が多いと思います。
たしかにそれも間違いではないのですが、それよりも有効にはたらくのは、培ってきた人間関係ではないか?と思いました。
30代女性の転職は決して甘くはありませんが、少なくとも私の場合、大逆転のキーワードは「人」でした。
(転職の成功体験談 30代女性)