日本は格差社会だと言われます。一度レールから外れた場合なかなかリベンジすることが難しいというのが現実ではないかと思います。
私は専門学校を卒業。就職氷河期に就職に失敗し派遣社員になりました。派遣会社から企業に派遣され事務員をやっていたのですが、時代の波で事務所が閉鎖されることになりました。そして派遣切り。職を失いました。
その後は日雇い派遣でなんとか食いつないできました。その間に転職活動もしていたのですが、なかなか正社員として採用されることはありませんでした。
というのは転職活動で正社員の職を得ようとする場合、前職で何をしていたのかということが重視されるからです。私の場合、誰でもできるような単純作業しかしてこなかっただけに、希望する職にはなかなか就くことができませんでした。
そんなこんなで日雇い派遣や短期アルバイトでつなぎながら年を重ね、40代となりました、周囲の学友たちは皆結婚して子供がいる年齢なのに私は未だに非正規雇用・・。情けない気持ちになりました。もちろん、同窓会など行けるはずもありません。
親戚たちからは「お前は40になって一体何してるんだ?」と会うたびに説教されました。しかし、知り合いの中にはもっとそんな言葉がふさわしい人もいます。例えばネットカフェを転々として食うつなぐ早稲田卒の日雇い派遣の人(45歳)、慶応大を出て交通量調査バイトしかできない人(46歳)など。好きでそういった条件の悪い仕事をしているわけではないというのが特筆すべきポイントです。
早慶の学歴があれば、大手会社で正社員としてバリバリ働いていてもおかしくないはず。しかし彼らと接してみても、もはや向上心というものは消え失せているように見えます(いつも競馬とかパチンコの話ばかりです)
やはり年齢が重なってくるとどれだけ学歴があろうと、もう諦めの境地になるんだと思います。少々頑張ったところで焼け石に水といいますか、リベンジのチャンスはほぼありませんし、同級生たちとは雲泥の差が空いているわけですし・・
私はというと、40歳のときハローワークを通して飲食チェーンに転職が決まりました。親戚たちも喜んではいたのですが・・入社してみたらとんでもないブラックで、残業代はでないは、休みは取れないわ上司はパワハラするわ・・で最悪でした。離職率は多分9割を超えていたのではないかと思います。
半年ほど耐えたのですが 心身ともにまいってしまい退職しました。それから1か月ほど静養してから再び転職活動をスタート。そして飲食店での経験を生かし 食品の卸会社に内定しました。こちらの会社は給料は高くありませんが職場環境は安定していて平和な雰囲気です。上司は年下で、ため口で厳しく指示をしてきますが、もはや今の私にプライドなどありません。正社員としての職を得られるだけで十分と思っています。できるだけ長く今の職場で働けたらと思っています
(転職の体験談 40代男性)