給料アップ狙いの転職は必ずしも幸せになれないという実例(転職の体験談 40代男性正社員)

転職失敗談
スポンサーリンク
スポンサーリンク

私は40代後半の男性です。2年前に中小企業から大手企業に転職をしました。理由はより年収の高い会社に転職してステップアップしたいと考えたからです。

スポンサーリンク



転職のきっかけは大学時代の同窓会でした。仲間内で、どこの会社に勤めているのか?年収はどれくらいか?みたいな話になりました。

一応難関といわれる大学を卒業しているだけに、同級生たちは大手金融機関、大手商社、大手製薬会社・・などエリートが多いです。しかし、同級生たちが勤める有名企業に対して私の勤めていた会社はだれも聞いたことがないような中小企業。しかも給料は安月給でした。

同級生たちは海外旅行にマイホーム購入にと悠々自適の毎日を送っていました。それに対して、私は・・

今考えたらくだらない理由かもしれませんが、惨めな気持ちになり、転職を決意しました。

私の場合、前職に不満があったわけではありませんでした。安月給の中小会社でしたが、人間関係が良好で仕事にもやりがいを感じていました。休みはしっかりと取れてそれなりに家族サービスもできていたと感じています。

しかし、大学の同窓会で味わった惨めな気持ちを払しょくしたいと思った私は、転職エージェントに登録してこっそり転職活動を進めていきました

転職エージェントは非公開求人がたくさんあり、有名企業やエグゼクティブ向けのお宝求人を紹介してもらうこともしばしばありました。転職エージェントのスタッフが求人の紹介、企業側との交渉、面接日の調整など行ってくれるので非常にラクでしたね。

私の目標は大手企業に転職すること。「高い給料を稼いで俺も同級生たちに追いついてやるんだ!」と必死になって転職活動を行いました。

その結果、私はある大手企業から採用されました。

前職の上司に辞表をだすときさすがに躊躇しましたが、「おめでとう。次の職場でもがんばってよ」と喜んでくれました。そして退職時に皆で送別会を開いてくれました。

そのときは、ありがたいとは思いましたが、本音は「安月給の無名会社からようやく卒業できた」という解放感に満ちあふれていました。

そして、転職先での夢のようなサラリーマン生活に意気揚々としていました。

スポンサーリンク



しかし、転職先の会社に出勤した日から私には不穏な日々がつづくことになるのです・・。

40代後半の中途採用者となると、皆、冷たいといいますか・・。初日から、会社の一員として認めてくれてないんだという空気感がありました。

上司は30代後半の男性。私よりも10歳も若い若造です。そんな若造は私にため口で容赦なく指示してきました。

書類の書き方を間違えたときは「こんなこともできないの?お前ひょっとしてバカ?」なんて感じで皆の前で叱責されました。

前職では皆から慕われていたのに、転職先では10歳も年下の若造から小ばかにされる毎日・・。本当に情けなかったですね。

それを見て、次第に皆、私を避けるようになっていきました。なんだか憐みの目で見られているような気がしました。昼ご飯はいつもひとりで食べていましたね。

仕事については、自分の裁量でできるような仕事はほとんどありません。上司に指示されたことを指示通りにこなしていくだけ。

少しでもミスをすると、皆の前で叱責されます。やりがいがあるかというと、はっきり言ってないですね・・。

良い仕事をして会社に貢献したいという気持ちを当初は持っていたのですが、上司に叱られないように無難な仕事をするという風に意識が変わってしまいました。

そんな日々が1年くらいつづきました。給料は増え、会社にネームバリューがあるため対外的には良かったですが、不穏な毎日でしたね。

転職して2年目を迎えた今では話をする同僚もでき、30代上司から一方的に叱られることもなくなってきました。

ただ、もし戻れるなら、前職に戻りたいと考えることがしょっちゅうあります。前職の職場環境がいかにありがたかったのか、今になって初めて実感しています

世間には「転職をして成功した」という実例に多くあふれています。しかし、転職が失敗だったというケースも表に出ないだけでたくさんあるのではないでしょうか。私のような実例が・・

ですから、転職を考えている人は今いる職場が本当にダメなのか、転職したら本当に幸せになれるのかしっかり吟味してみることおススメしたいと思います。少なくとも、給料がアップするから幸せになれるとは考えないほうがいいと思います。

  (転職活動の体験談 40代男性)

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました