私は関西に住む、20代後半のフリーターです。ある派遣会社を通して、バス乗降調査の短期バイトをしたことがあります。
バス乗降調査とは何かというと、今後のバス路線やダイヤを検討するため、バスの乗降状況を調べるというものです。
ことばで書くと難しそうですが、アルバイトの調査員がやることといえば、とても簡単。アンケートを配って回収するというシンプルなものでした。そのアンケートでは、どのバス停で乗ってどのバス停で降りるのか、週何回くらい乗るのかなどを乗客が回答するようになっていました。
具体的には、調査員2人がペアになって、1人が乗車口付近に立ってアンケートを配布。もうひとりは降車口付近に立ってアンケートを回収するという感じでした。それをバスがバス停に停車するごとに延々をおこなうわけです。
私はアンケートを配る係を担当しました。「おはようございます。アンケートにご協力よろしくお願いします」。「おはようございます。アンケートにご協力よろしくお願いします」。・・バスに乗ってくる乗客にひとりひとりアンケートを配布します。
普段、あまり人と話すことがないので最初は緊張しましたが、しばらくすると慣れていきました。田舎の路線ということもあってか、乗客の方々も穏やかでやさしい人が多く、快くアンケートを受け取ってくれましたし、「ご苦労さん。大変ですね」「お疲れ様。がんばってね」などとねぎらいのことばをたくさんいただきました。
バス乗降調査は基本的には立ちっぱなしでの仕事です。バスは揺れますし、一見するとかなりきついように思うかもしれません。しかし、私の感覚としては思っていたより、かなりラクだと感じました。
というのは、バスが終点の車庫に着いたら、そこで2〜3時間くらいの休憩になったのです。その時間、バスのドライバーさんは休憩をとるのですが、私たちアルバイト調査員も休憩ということになっていました。実働時間より休憩のほうがはるかに長いという感じになっていました。
日給は12000円ほどだったと記憶しています。それを安いと感じるか高いと感じるかは、結構、個人差があると思いました。というのは、路線バスに長時間乗るのが苦でないか、対人コミュニケーションがある程度できるかは、人ぞれぞれだと思うからです。
私としては、結構楽なバイトだと思ったのと、いろいろな人と話をでき良い思い出になったので参加して良かったなと思っています。
(20代男性/フリーター)