今まで経験してきたアルバイトのなかで最も「暇で楽」そして「高収入」だったのは競馬場インフォメーションでのアルバイトです。もともと競馬場で知り合いが働いていて紹介される形で働きはじめました。実際に働き始めてまず驚いたのは、あまりの休憩の多さでした。
競馬場にはインフォメーションが何箇所かあり、理由は分かりませんが45分ごとに各インフォメーションを移動する形でローテーションが組まれていました。30分座ったら15分かけて歩いてその後15分は休憩。そしてまた30分座った後15分かけて歩いてその後15分休憩・・気がついたらお昼休憩になっていて、しかもお昼は1時間15分もの休憩時間が設けられていました。
綺麗な制服を着て、場内をただふらふらしてたら一日終わりといった暇で楽な仕事でした。そして驚く位の高時給でした。「ここ数年、誰も辞めていないよ」と職場の人が話していましたが、こんなに楽な仕事だからだと思いました。なんせ、一日休憩してるようなものですから。こんな暇で楽な仕事でお給料ももらっていいものか、本当に申し訳なく感じたほどです。
後から聞いた話ですが、それだけ離職率が低い職場であるだけに、一般公募ではなく、紹介してもらった人のみ採用しているとの事でした。私はとてもラッキーだったようです。その頃はちょうど正社員の仕事を探していた時期だったので、あまりの高待遇に抜け出せなくなりそうでした。それだけ満足度の高い、暇で楽なアルバイトだったのです。
友人たちからは、「競馬場はギャンブラーがたくさんいて危ないのでは?」ですとか、「競馬に詳しくないと仕事が勤まらないのでは?」などとよく質問されましたが、全くそんな事ありませんでした。制服を着てふらふらすることができればいいのです。つまり女性であり、かつ競馬が開催される日や競馬場でイベントがある日に出勤できれば他のことは何も必要ないといっても過言ではありません。
ちなみに私は競馬に関しては無知で、競馬場の場所すらも面接日に初めて知った位です。同じくインフォメ―ションでアルバイトをしている子のなかには、競馬が大好きな人もいましたが「馬の勝敗が気になって仕事になりませんよ~」みたいに話していました。その点を考えると、私のように競馬に全く興味ない方が逆に働きやすいのかもしれないなと思いました。
インフォメーションにやってきて話しかけてくる方の大半は「鉛筆ください」ですとか「トイレどこですか?」の質問でした。たまに絡んでくる競馬好きなお客様もいましたが、「競馬好き?」から話が入り「あまり詳しくないです」と答えると「そうか、じゃあ数字で何番が好き?」とかきかれました。適当な数字を言うと嬉しそうに去っていっていました。後から「お姉ちゃんのおかげで勝ったよ、ありがとう!」って戻ってきてくれて大量の差し入れをくれたりしたことも。明るくて気さくなおじさんが多かったですね。今考えてもあんなに素敵な職場はないと思います。
競馬場といえば、少しこわいというイメージを持たれる方も少なくないと思います。ただ実際は綺麗で広大な建物の中にお洒落なレストランも沢山あり、カップルがデートの一環として競馬にやってくるなんてことも珍しくありません。またいつか働きたいと思ってはいるのですが探しても探しても募集がありません。今になってみれば、辞めなければよかったと少し後悔しています。
(暇で楽なバイトの体験談 20代女性)
高収入 競馬場インフォメーションバイト
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